活動報告

【C】2021年度

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター
C-1 職域架橋型コース 8月活動報告

日時
2021年8月28日(土)
2021年8月29日(日)
方法
オンライン会議システムによる開催
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-1 職域架橋型コース 8月活動報告01
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-1 職域架橋型コース 8月活動報告02
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-1 職域架橋型コース 8月活動報告03
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-1 職域架橋型コース 8月活動報告04

概要

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-1職域架橋型コースの8月講義が開催されました。
8月28日午前は、毛利伊吹上智大学総合人間科学部准教授から「認知行動療法において問いかけること~ソクラテス式質問の紹介~」というタイトルで、前半は認知行動療法の基礎となる第2世代の理論、後半はソクラテス式質問法についてご講義いただきました。架空事例を用いたブレーンストーミングを通して、体験的に認知行動療法の考え方に触れ、理解を深めることができました。
午後は、若佐美奈子神戸女学院大学人間科学部准教授から「非分析的臨床場面での精神分析的視点」についてご講義いただきました。精神分析的な耳の傾け方について解説いただき、事例検討のグループワークでは、クライエントの心の中にある対象や防衛機制を見立てる視点について学びました。精神分析的視点をアセスメントに応用することによって見えてくるものやそこから考えられるかかわりを具体的に学ぶことができました。

8月29日午前は、伊藤絵美洗足ストレスコーピング・サポートオフィス所長から「スキーマ療法~入門ワークショップ~」というタイトルで、早期不適応的スキーマの解説を中心に、スキーマ療法の治療戦略や導入の注意点、他の心理療法との相違点に至るまで幅広くご講義いただきました。また、安心安全の確保やセルフケアの重要性について、改めて考えるきっかけとなりました。
午後は、松木邦裕京都大学名誉教授から「多職種協働における力動的視点の適応」について、精神力動的視点を治療や治療のためのマネジメント、多職種協働にどのように活かすか、ケースをご紹介いただきながら解説いただきました。ネガティブケイパビリティの概念をはじめとして、目の前の患者さんへのかかわり方やこころの在り方について、明日からの臨床に役立つお話をいただき、支援者としてエンパワメントされる機会となりました。

受講生の感想

(毛利先生の講義)
認知行動療法の歴史的経緯(第2世代・第3世代等)から、実践的な「ソクラテス式質問」の具体的な進め方まで、理論と実践とが一望でき、理解が深まりました。

(若佐先生の講義)
こころという見えないけれどとても大切なものを、自分のこころという見えないものを一生懸命使って見ようとする営みの、尊さと困難さと奥深さを改めて学ばせていただきました。

(伊藤先生の講義)
スキーマが繰り返される学習の中で形成されるというところで、このあたりが複雑性PTSDの方に有効となる部分なのかなと感じました。スキーマ療法の実践はすぐには難しいと思いますが、スキーマに思いを馳せながら接することがトラウマインフォームドケアになるのではないかと一つの方向性を知ることができ勇気づけられました。

(松木先生の講義)
現場で面接をしていると、「分からない」という感覚をもつと不安になったり自信をなくしたりして、どうすればよかったのか答えを出そうとしてしまいます。でも、考え続けることから逃げずに悩み続けることが大切で、難しいけれど、それがこの仕事なのだと感じました。

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター 
C-2 地域連携型コース 7月活動報告

日時
2021年7月3日(土)
2021年7月4日(日)
方法
オンライン会議システムによる開催
  • C-2 地域連携型コース 7月活動報告01
  • C-2 地域連携型コース 7月活動報告02
  • C-2 地域連携型コース 7月活動報告03
  • C-2 地域連携型コース 7月活動報告04
  • C-2 地域連携型コース 7月活動報告05

概要

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-2地域連携型コースの7月講義が開催されました。
7月3日午前は、竹島正(一社)自殺予防と自死遺族支援・調査研究研修センター理事/川崎市総合リハビリテーション推進センター所長から「地域共生社会におけるメンタルヘルスの戦略」についてお話いただきました。
心理社会的課題を抱えた人への支援について、調査研究に基づく支援モデルをお示しいただき、これからの自殺予防における地域の重要性についてご教示いただきました。
午後は、髙瀨顕功大正大学社会共生学部専任講師から「地域と共に生きる寺院と『集いの場』」について、お話いただきました。地域や医療など寺院の外で行われる社会問題やこころを扱う活動、寺院を集いの場として行われる地域活動についてご紹介いただきました。コロナ禍で始まった在日外国人への「支縁」活動や地域寺院の社会貢献など最近の実践についても触れていただき宗教のもつ様々な役割や可能性について学ぶことができました。
7月4日午前は、「精神保健の Organizational Change に向けた研究の方法論」という演題で、山口創生国立精神・神経医療研究センター室長、金原明子東京大学医学部附属病院特任助教からお話いただきました。山口先生には、精神科治療の歴史的な文脈から研究の必要性やリカバリーの概念についてご説明いただきました。また、共同意思決定促進ツール『SHARE』についてもご紹介いただきました。金原先生には、実際の研究を例にしながら、研究を始めるポイントや流れについて具体的に解説いただきました。お二方のご講義から、研究と臨床を別のものとせず、つながりをもって捉える視点を学ぶことができました。
午後は、藤井千代国立精神・神経医療研究センター部長から「精神障害にも対応した地域包括ケアと意思決定支援」という演題で、地域包括ケアシステム構築により目指す方向性から精神科の医療倫理まで、多岐にわたってお話いただきました。架空事例を通して、精神科特有の倫理的なジレンマや今後の地域ケアの課題について考える貴重な機会となりました。

受講生の感想

(竹島先生の講義)
危機を介入のタイミングと捉え、個別対応での燃え尽きを防ぎ、切れ目のない支援を生むためにも地域システム化していくことの重要性を学びました。

(髙瀨先生の講義)
中間集団として、公と私を繋ぐ集いの場としての役割としての寺院、スピリチュアルな問いに応答する活動について学び、自分に何ができるのか、考えるきっかけとなりました。

(山口先生の講義)
当時者の権利と利益を守るために研究は必要で、当事者抜きの研究では現場に新しい知見を実装できないことや当事者との共同研究や臨床での研究の必要性を改めて感じました。

(金原先生の講義)
現場で感じる理不尽さや葛藤を種として、研究に展開していく方法について知ることができました。また研究すること自体が、精神保健そのものの課題を組織的に変化させうるきっかけにもなるのだと、エンパワメントされたように思いました。

(藤井先生の講義)
複合的な困難を抱え地域で生活する人の支援の一端で携わる者として、今ある中でできる支援を考えること、これからどうなっていけば良いかを考え続けて何かの行動につなげることをしていきたいと思いました。

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター
C-1 職域架橋型コース 6月活動報告

日時
2021年6月12日(土)
2021年6月13日(日)
方法
オンライン会議システムによる開催
  • C-1 職域架橋型コース 6月活動報告01
  • C-1 職域架橋型コース 6月活動報告02
  • C-1 職域架橋型コース 6月活動報告03
  • C-1 職域架橋型コース 6月活動報告04
  • C-1 職域架橋型コース 6月活動報告05
  • C-1 職域架橋型コース 6月活動報告06
  • C-1 職域架橋型コース 6月活動報告07
  • C-1 職域架橋型コース 6月活動報告08

概要

養養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-1職域架橋型コースの6月講義が開催されました。
6月12日午前は、笠井清登東京大学大学院医学系研究科教授から「人が人を支援するということを再考する」というタイトルで、C-1コースの主眼と対人支援の見えにくい作用点について説明がありました。また、濱田純子東京大学医学部附属病院こころの発達診療部臨床心理士・公認心理師から、年間講義内容の概説と事例を用いながら本コースのねらいについて補足説明をしました。
午後は、津川律子日本大学文理学部心理学科教授から「心理臨床実践と研究の倫理」についてご講義いただきました。事例検討のワークを通して、倫理的なジレンマから目を逸らさず利益とリスクを多角的に見立てることや職場やチームで話し合うことの大切さを学びました。また、研究における倫理についてもお話いただきました。

6月13日午前は、近藤伸介東京大学医学部附属病院特任講師から「総合病院精神医学と多職種協働」というタイトルでご講義いただきました。東京大学医学部附属病院における多職種協働の実践の紹介や総合病院精神科の意義、精神疾患のある人の身体的健康について幅広くお話いただきました。その後、市橋香代東京大学医学部附属病院特任講師から「『からだの病気』を抱えた人への『こころのケア』」と題して、コンサルテーション・リエゾン精神医学の構成や具体的なアプローチについて、理論と実践を臨床に基づいてわかりやすくお話いただきました。
午後は、森田健太郎東京大学医学部附属病院助教から「統合失調症」、里村嘉弘東京大学大学院医学系研究科医学のダイバーシティ教育研究センター准教授から「うつ病」について、当事者の語りやCOVID-19との関連を含む最新の研究知見、トラウマインフォームドケアの観点を盛り込んだお話をいただきました。また、神出誠一郎東京大学医学部附属病院准教授に「精神科薬理学」について、精神科治療学の発展から現在臨床で広く採用されている代表的な疾患に対する薬物療法まで広く解説いただきました。

受講生の感想

(C-1コースの趣旨と概要)
対人支援において、「見えにくい」・「わかったつもりでいる」ことを意識化する大切さを再認しました。また、TICPOCで学ぶことの概観を丁寧にご説明いただいたので、どのような視点で、受講していけばよいかを把握することができました。

(津川先生の講義)
倫理というと固いイメージがあり、とっつきにくさが強かったのですが、今回の講義を通して、意外に身近にあるもので、仕事の中で割といつも考えていることだと気づきました。状況によって、相手との関係性によって、変わっていくものだととらえ、職場でも話し合っていきたいと思います。

(近藤先生の講義)
チームの体制や形、チームの意義や必要性を踏まえてチーム医療について考えていきたいと思いました。精神症状に目が向きやすいのですが、患者様の日常での困りごとにまず目を向けること、解決につなげることの必要性を学ぶことができました。

(市橋先生の講義)
体の病気におけるリエゾンの大切さがよく伝わりました。ブリーフやナラティブなど会話によることの支援が身体への働きかけの大切なツールになるとよく理解できました。まだまだ心理士が活躍できる場があると思いました。

(森田先生の講義)
統合失調症の多彩な症状について体系的に学ぶことができました。当然症状の軽減ないし消失が治療の目的だと思っていましたが、むしろ日常生活に直結する生活技能が十分でないことやセルフスティグマによる副次的な苦悩を最小限にするようなアプローチも重要だということにとても刺激を受けました。さらには病気になったことが成長のチャンスとなり得ることは、心理職としても何かもっとできることがあるのではと、少し希望のようなものを感じました。

(里村先生の講義)
うつ病について疫学的なデータやCOVID-19の社会状況の中での関連性を最初にお示しいただいたことで、社会とも関連づける視点を持ちながら講義を拝聴することができました。双極性障害との鑑別診断の難しさについても理解が深まりました。

(神出先生の講義)
現在の薬剤の説明だけではなく、歴史からご紹介いただき、とても楽しく勉強できた。また歴史を知ることで薬剤の副作用、効果への理解も深まったように感じる。そのため、医師の処方をみて、どのような意図があってその処方にしているのかを考える視点が加わったように感じる。

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター
C-2 地域連携型コース 5月活動報告

日時
2021年5月22日(土)
2021年5月23日(日)
方法
オンライン会議システムによる開催
  • C-2 地域連携型コース 5月活動報告01
  • C-2 地域連携型コース 5月活動報告02
  • C-2 地域連携型コース 5月活動報告03
  • C-2 地域連携型コース 5月活動報告04
  • C-2 地域連携型コース 5月活動報告05
  • C-2 地域連携型コース 5月活動報告06
  • C-2 地域連携型コース 5月活動報告07

概要

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-2地域連携型コースの5月講義が開催されました。
5月22日午前は、笠井清登東京大学大学院医学系研究科教授から本プロジェクトの目的と核となる概念について詳細な説明がありました。また、熊倉陽介東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野/国立精神・神経医療研究センター薬物依存研究部科研費研究員から、「どうして住まいの支援からはじめる必要があるのか?-ハウジングファースト」をテーマに話題提供をしました。
午後は、熊谷晋一郎東京大学先端科学技術研究センター准教授、上岡陽江ダルク女性ハウス代表、綾屋紗月東京大学先端科学技術研究センター特任講師より「当事者研究」について、歴史と理念から現代における当事者研究の問題意識まで幅広くお話いただきました。また、参加する人たちが一緒に作るための安全な場作りや情報保障など、具体的な実践知を学ぶことができました。
5月23日午前は、國分功一郎東京大学総合文化研究科・教養学部准教授から「責任、帰責性、『自己責任』」と題したご講演をいただきました。中動態について詳しくご説明いただいた後、意志と責任の違いや関連性、社会の中でどのようにこれらの概念が使われているかお話しいただきました。
午後は、亀岡智美兵庫県こころのケアセンター副センター長兼研究部長から「トラウマインフォームドケア」についてお話いただき、トラウマとトラウマインフォームドケアの理論と実践を学びました。また、事例を用いてトラウマインフォームドな対応について検討するワークを小グループに分かれて行いました。
両日ともに、講義後に受講生同士の自己紹介を行い、一年間共に学ぶ仲間がどのような課題意識をもっているか知る機会となりました。

受講生の感想

(C-2コースの趣旨と概要)
対人援助をする中で、自身の無自覚な側面に気づき、向き合っていく大切さと必要性を意識させていただきました。また、パワーの格差が生じる関係性の中で、人としての尊厳性の平等感覚を見失わずにいられるだろうかと、ドキッとしました。

(熊谷先生・上岡先生・綾屋先生の講義)
人生の主役は当事者であるにも関わらず、当事者の真のニーズは何なのかという最も重要なことを忘れてはならないと再確認させていただきました。

(國分先生の講義)
「責任」「意志」「帰責性」が混同され単純化され悪用されていることや、「自己責任」というものへの巧妙なすり替え、そういったものによって生きづらさへと追い立てられている人々に何ができるのか?何がしたいのか?ということを改めて自分に問いながら学びました。

(亀岡先生の講義)
トラウマインフォームドケアの視点や構造をとても分かりやすく伝えていただきありがとうございました。図や事例を通しての説明がとてもよかったです。ワークでもいろいろな立場の方にお話を聞かせていただき、学びが深まりました。「トラウマを抱えているのでは?」の視線を常にもちたいと思います。

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