TICPOCではトラウマインフォームドケアに加え、スキーマ療法や精神分析等を学び、臨床の引き出しを増やしたり、臨床と理論の間を行ったり来たりすることができ、とても勉強になった。異なるバックボーンの方々と関わることで、自分が当たり前だと思っていたことへ、自覚や疑問を持つことができたことは貴重な経験であり、自分の価値を自覚することの大切さを痛感した。・・・・・<続きをみる>
C-2コースでは、当事者の視点から(支援者の)支援を眺めたり、当事者と共同創造しなければ問題を突破できないフェーズにいると感じたり、ハームが社会文化的、社会制度的に構築されることを学んだ。また、現行の社会や支援がいかに再トラウマ化の起因となっているかを反省し、トラウマへの配慮の必要性を学んだり、クライエントの価値という視点から支援を眼差す必要性を感じたりしてきた。月に一度東京に訪れることで、自分の学んでいる現行の臨床心理学、心理療法があくまで一実践のあり方にすぎないと適切な距離で相対化できたと感じる。・・・・・<続きをみる>
この1年間は長いようで短いとても充実した時間でした。この研修を受けて、私自身の支援者としての価値観が大きく変化しました。研修を受講する前は、医学的視点や力動的視点を身につけられるよう頑張りたいという思いが強かったのですが、1年経った今は患者様や相談者の方の価値に基づいたオーダーメイドの支援を提供できるようになるために、様々な学派を学び、その専門知を往還出来るようになりたいと思えるようになりました。・・・・・<続きをみる>
当事者としての視座や研究、個人モデルから社会モデル、共同創造への変革、専門職が無自覚になりやすい権力勾配や内なるスティグマ、支援構造の問題点に意識的になることの必要性等について幅広く学ぶことができました。先生方の語りの切実さと誠実さが身に沁みました。また、それぞれの講義が横断的に繋がり、現場の実践と俯瞰的・歴史的・文化的視点を往還することで、より相対化された視点で現場の課題に気づき、関わりの社会モデル化に繋がることを学びました。・・・・・<続きをみる>
職種を越えた様々な専門分野の講義を聞けたことで、視野が広がったような感じがしますし、改めて、自分の専門だけを学んでいてもいけないのだろうな、と思いました。多くの先生が講義の中でグループワークの時間を設けてくださり、いつもあっという間に時間が過ぎてしまう感覚でした。グループには様々な専門職がいて、その中で互いの意見を伝え合ったり、一緒に考えたりすることができました。講師の先生から学び、知らなかった地域や現場の現状を知り、当事者の声を聞かせていただき、一緒に学ぶ他職種の仲間からも教えてもらいました。地域連携や他職種連携のあり方を体験的に学ばせて頂いたように思います。・・・・・<続きをみる>
自分自身の技量の向上や知識の更新を目指して受講しました。自分自身が想定したものよりも、遥かに広く、奥深い世界が展開され、毎回受講するのが楽しみでした。自分が「何も知らない」ということを「知った」ように思います。また、日々気づいていながらも「致し方ない」と放置していたことについても、立ち止まって「考える」機会を与えていただきました。受講を終えましたが、これからが「スタート」なのだと思いました。すぐに結果や答えなどでないものも多々ありました。ネガティブケイパビリティを大切に、学んだことを活かし、より深く広く考えて、行動しながら、発酵させていければと思います。・・・・・<続きをみる>
精神科領域で働くための心理支援について幅広く学びたいと思い受講しました。特定の学派を学ぶというより、それ以前の倫理、態度、視点、知識について勉強できたように感じます。何を大切にして支援にあたるか、どれだけ支援の場に支援者の身体ごと開かれ、幅広いものの見方ができるかが鍵となるように思いました。そのためには、自分に親和性のある学派や理論だけでなく、時には人文知を援用しながら支援にあたっていくというヒントをいただきました。病院の中で働いているけれど、常に隣には社会が存在しているという感触を持てるようになりました。・・・・・<続きをみる>
C-2コースの連続講座は、毎回想像以上に奥深く、自分自身に大きな影響を与えるものだった。一体何にそんなに揺さぶられたのかと言えば、こんなに真摯に現場や社会、自分自身と向き合い、その専門知や当事者知を惜しみなく伝えて下さり、受講生のコメントにも誠実に応答して下さるようなトップランナーの先生方がいるのだという感銘であり、そのような講座を構成・運営して下さっている事務局の方々のトラウマインフォームドさであり、集まった受講生の方々の熱量や葛藤、誠実さであったように思う。
一方で、学びになった以上に、ついていけなかったり消化しきれていないことが多いこと、もっと理解したい、深く理解したいと思うことも多く、自分の所属する組織へどう伝えていけるか、という点においては、模索を始めたばかりである。受講を通して感じたのは、立場の異なる方々との意見交換によって、より理解が立体的に構造的になり得ること、自分の価値に気づき相対化されていくこと、もっとも声を上げられない人々へ思いを馳せることに繋がることである。そして同時に、いかに実際の現場において、トラウマインフォームドケアの視点からしても、社会構造的な背景からしても、フラットに意見を語り合うということが難しいかということも感じることであった。・・・・・<続きをみる>
スクールソーシャルワーカーとして働く中で、生徒や家庭の抱える心理的状況の知悉や、医療分野の専門職との連携が課題であると感じていました。また並行して大学院で研究を進める中で、当事者研究や質的研究についてもっと深めたいとも考えており、受講申込に踏み切りました。1年間に渡るC-1・C-2コースの受講を通じて、単一の養成機関では出会えないような豪華な講師陣、そして全国の志高い支援職や当事者の方たちと巡り会い、かけがえのない学びを得ることができました。日常の支援や研究に役立ったのはもちろん、ストレスフルなコロナ禍の対応に悩まされる中で、元気をもらった温かいコミュニティともなりました。日々の葛藤を追い風に変えるきっかけで満ち溢れているTICPOC、ぜひ受講してみてください。・・・・・<続きをみる>
TICPOCの魅力を引き立たせているもの、それはプログラムやコンテンツよりも“人”自身であったと感じています。講師の先生方からの経験豊かなお話を受け、受講生からも様々な知見・経験が共有される。観客の立場から表舞台に乗り出すような臨場感溢れる学びの場では、他の研修では得られない素敵な時間が流れていたように思います。そして日常に戻り、感情が冷めやらぬうちにその体験を誰かに話すことで、また新たな発見や学びが紡がれていく。TICPOCから得たもの、それは知識や技術に集約されない“こころ”そのものであったと私は思っています。・・・・・<続きをみる>
私は、支援者、利用者、支援者同士、お互いの価値観を出し合い、共同できる場をどのように作ることができるのかを学びたく応募しました。TICPOCでは、トラウマインフォームドケアを学び、今までは受け止められなかった状況をそのまま受け止める、不確実性に耐える力が増えたように感じます。また、様々な領域の講義があることで知識を広げられ、対話で用いる言葉を増やすことができました。今後は、トラウマインフォームドケアからトラウマレスポンシブケアについて知見を深め、広めていきたいと考えるようになりました。また、以前より行っていたトラウマインフォームドケアの勉強会を継続予定です。・・・・・<続きをみる>
見たことのない世界、知らない出来事は想像も共感もできないこと、自分の視野の狭さを痛感。一番は当事者の方の声をきいたことで、支援に対する自分の定義・視座が変化したように思います。知らないということを知る、無知の知の大切さを学べたと思っています。自分の世界が広がった、とても有意義な一年でした。・・・・・<続きをみる>
私は、30年以上中学・高校の教師として勤務し、その後スクールカウンセラーに転じました。TICPOCでは、教育現場の中だけでは得られない、医療や福祉、心理の視点を学ぶことができたと感じています。一人職という立場で、自分のスタンスや気持ちを支えていくのはなかなか大変です。TICPOCでの学びは、自分の感覚や立ち位置に自信と余裕を与えてくれたように感じています。また、他分野の専門分野の方々との交流を通じて、自分の領域についてわかっていただけたことも大きな収穫でした。このような交流・学び合いを通じて、真の連携が生まれてくるのでは、と思っています。・・・・・<続きをみる>
私は駆け出しの精神科医です。C-1講座を受講した動機は、今後何を専門的に学ぶかを考える上で、広く知識を身につけたいと思ったからです。年間を通して、精神療法や心理検査の読み方などをその分野を代表する一流の先生方から教えて頂きました。どの講座も大変興味深かったのですが、その中でも伊藤絵美先生のスキーマ療法に感銘を受け、今後さらに学んでいきたいと感じました。やりたい事を見つけるのは簡単なことではないですが、この講座を通してそれに出会うことが出来ました。・・・・・<続きをみる>
当事者を中心に、各資源の価値を発揮して創造的な連携を営むことが地域に希望をもたらすと考えるようになりました。
トラウマインフォームドな視点や社会モデルの視点から現場で一緒に考える「言葉と仲間」が自分には足りなくて、仕事が辛くなっていた時にTICPOCと出会い、受講することにしました。講師の先生方のお話しされることは、難しいけれど、腐りかけた心に染みる内容で、毎回「これでもう少しやれる」と思いました。また、受講生の皆さんとお話を重ねていくうちに、職種や年代を超えて「仲間がいる」と思え、本当に力になりました。TICPOCでの学びを糧に、トラウマインフォームドケアについての勉強会をしたり、職場で対話について継続的に学ぶ場を設けたりすることができました。仕事をしながら日々のモヤモヤが積もっている方にお勧めします!・・・・・<続きをみる>