Cコース 職域・地域架橋型コーディネーター
C-1コース 12月15日活動報告
- 日時
- 2024年12月15日(日)
- 方法
- 東京大学本郷キャンパスにて対面開催
概要
職域・地域架橋型コーディネーター養成C-1コース 12月講義が開催されました。
12月15日午前精神分析
大正大学臨床心理学部 池田暁史教授
12月15日午後手の届き難い方への精神分析的アプローチ~援助提供モデルと自己理解促進モデルの長所と短所~
神戸女学院大学心理学部 若佐美奈子准教授
受講生の感想
(池田先生の講義)
精神分析家の先生の話を聴講したのは初めてでした。フロイトの生い立ちから精神分析についての歴史考え方を知る事が出来ました。印象に残ったのは「人が治すのではなく枠が治す」でした。就労継続支援の職場ですが利用者対応に追われて施設としての枠組みを忘れてしまっているかな?と思わされました。
(若佐先生の講義)
池田先生のご講義の後に若佐先生のご講義を受けることで、転移・逆転移の実際や治療者側のこころの動きをどのように日々の面接に反映させておられるのか垣間見ることができました。私自身も日々の面接で自分のこころの動きをどのように扱うか意識する貴重な機会となりました。ありがとうございました。
第7回公開シンポジウム 活動報告
- 日時
- 2024年11月17日(日)
- 方法
- Zoom Webinarによるオンライン開催(要申込)
2025年度東京大学履修証明プログラムTICPOC紹介
笠井清登(東京大学医学部附属病院精神神経科)
【シンポジウム 司会:長谷川智恵、田尻智哉】
障害の社会モデルと人権モデルの相補性
熊谷晋一郎(東京大学先端科学技術研究センター 教授)
ピアサポートとトラウマインフォームドケアの普及と課題
宮本有紀(東京大学大学院医学系研究科精神看護学分野 准教授)
心には今でも、役割があるのか?
東畑開人(白金高輪カウンセリングルーム 臨床心理士)
総合病院心理臨床とTICPOC
舘野由美子(国家公務員共済組合連合会虎の門病院 臨床心理士/公認心理師)
【座談会1:TICPOCから帰宅して 司会:高橋優輔、熊倉陽介】
植田太郎(社会福祉法人巣立ち会 精神保健福祉士)
熊谷晋一郎(東京大学先端科学技術研究センター 教授)
坂田恵美(少年院ソーシャルワーカー)
高峰浩加(名古屋市教育委員会事務局子ども応援課 スクールカウンセラー)
舘野由美子(国家公務員共済組合連合会虎の門病院 臨床心理士/公認心理師)
丸山歌織(臨床心理士・公認心理師)
宮本有紀(東京大学大学院医学系研究科精神看護学分野 准教授)
【座談会2:足元からの組織変革 ~課題と向き合い方~ 司会:金原明子、笠井清登】
石田貴紀(東京大学大学院医学系研究科 医学のダイバーシティ教育研究センター、
東京大学医学部附属病院精神神経科 ピアサポートワーカー)
熊谷晋一郎(東京大学先端科学技術研究センター 教授)
宮本有紀(東京大学大学院医学系研究科精神看護学分野 准教授)
Cコース 職域・地域架橋型コーディネーター
養成コースC 職域・地域架橋型外部実習 活動報告
- 日時
- 2024年11月4日(祝)
- 方法
- 東京大学本郷キャンパスにて対面開催
概要
Cコース 職域・地域架橋型コーディネーター 職域・地域架橋型 外部実習が開催されました。
11月4日午前価値に基づく支援、社会モデルに基づく支援の実践
話題提供・グループワーク
11月4日午後受講生からTICPOCでの学び
組織で働く人のメンタルヘルス
自分たちのメンタルヘルス
受講生の感想
(午前)
東大病院精神科デイホスピタルがTICPOCを実践していること、そこに新たな課題が生まれたとしてもその取り組みはとどまらないということに関して、勇気づけられる思いがありました。
他方でグループワークではいざ実践をする、となると困難さがあることも事実であり、その体験の共有ができたことはとてもありがたかったです。
(午後)
お二人の受講者からのメッセージは心に響き、支援者としてエンパワメントされたように感じます。私もTICPOCを通して自分自身の言葉を見つけ、自由な気持ちで語れるようになりたいと思いました。
川上先生のご講義は大変わかりやすく、もっとお話をうかがいたいと思いました。職場においても自尊心の傷つきを少しでも軽減して、心理的安全性を大切にしながら、人と人との信頼関係を大切にしていきたいと思いました。
Cコース 職域・地域架橋型コーディネーター
C-1コース 10月活動報告
- 日時
- 2024年10月20日(日)
- 方法
- 東京大学本郷キャンパスにて対面開催
概要
職域・地域架橋型コーディネーター養成C-1コース 10月講義が開催されました。
10月20日午前複雑なトラウマを抱える人の支援と回復
大阪大学大学院 人間科学研究科 野坂祐子 教授
10月20日午後見えない心を可視化する-心理アセスメントによるケース理解-
中村心理療法研究室 治療的アセスメント・アジアパシフィックセンター
中村紀子 臨床心理士
受講生の感想
(野坂先生の講義)
トラウマについて、トラウマ治療についての基本的な理解を深めることができました。実はまだよく理解していないことも多くあったため、やっとTICの入り口に立てたような気持ちになっています。特に被支援者だけでなく支援者にも安全な場所が必要であること、そのための組織作りの必要性を感じました。組織作りは一筋縄にはいかないものですが、その必要性を強く感じられただけでも今後の自分の振る舞いは変化しますし、大変意味があったなと思いました。
(中村先⽣の講義)
臨床でも地域でも心理検査結果の説明は、往々にして一方的になっていることに違和感を感じていたので、今日のお話は、大変参考になりました。客観的なデータをクライエントとともに紐解いていくことで、今まで気づかなかった自分を発見し、変容していくというプロセスは大事にしていきたいと思いました。今後、協働的/治療的アセスメントについて深く学んでいきたいです。
Cコース 職域・地域架橋型コーディネーター
Cコース合同 10月活動報告
- 日時
- 2024年10月6日(日)
- 方法
- 東京大学本郷キャンパスにて対面開催
概要
職域・地域架橋型コーディネーター養成コースC合同 10⽉講義が開催されました。
10月6日午前トラウマインフォームドケアとトラウマ焦点化治療
兵庫県こころのケアセンター ⻲岡智美 副センター⻑兼研究部⻑
10月6日午後『責任、帰責性、「⾃⼰責任」』
東京⼤学⼤学院総合⽂化研究科・教養学部 國分功⼀郎 教授
東京⼤学先端科学技術研究センター 熊⾕晋⼀郎 教授
受講生の感想
(⻲岡先⽣の講義)
トラウマケアについて、CBT-T(トラウマ焦点化治療)について、ここまで深く学べることはなかなかないので⾮常に濃い時間でした。実際のケースをいくつも照らし合わせながらお話を伺い、改めて明⽇からの⽀援に向け気持ち新たにした感じです。やはり基盤となる関係性、まずは保障していく関わりだなと痛感しました。
(國分先⽣、熊⾕先⽣の講義)
「⼼理学」を学んでいる⾃分が「哲学」に対してなぜ、⼩難しいという思いから、向き合ってこなかった⾃分の⼈⽣をおおいに悔いるほど、引き込まれ「謎解き」のヒントを頂いたように思います。職場内で物事を始めようとすると「誰が責任を取るのですか」という⾔葉を連発する⼈が思い出され、憤りのような、むなしいような何とも⾔えないこの感情をどのように⾔語化したらよいか悩んでいました。熊⾕先⽣が冒頭に、國分先⽣の哲学はとても臨床的であるという⾔葉が最後まで響いていました。
Cコース 職域・地域架橋型コーディネーター
C-2地域連携型コース 9月活動報告
- 日時
- 2024年9月8日(日)
- 方法
- 東京大学本郷キャンパスにて対面開催
概要
職域・地域架橋型コーディネーター養成C-2コース 9月講義が開催されました。
9月8日午前ピアサポートワーカーとコ・プロダクション
東京大学大学院医学系研究科 宮本有紀准教授
東京大学医学のダイバーシティ教育研究センター 里村嘉弘准教授
東京大学医学のダイバーシティ教育研究センター 佐々木理恵学術専門職員・ピアサポートワーカー
9月8日午後東日本大震災被災地におけるメンタルヘルス対策
岩手医科大学神経精神科学講座 大塚耕太郎教授
受講生の感想
(宮本先生、里村先生、佐々木さんの講義)
「サービスをデザインする最良の人材は、サービスユーザー自身である」という原理において、共同創造の本質的な目的と意義を学ぶことができました。対等で互恵的な関係を築くには、時間と工夫が必要かもしれませんが、ぜひ実践を通じて追求していきたいです。グループワークでは、共同創造的な関係性を阻害する特に構造的なバリアと限界について、現場に即した経験を共有し、貴重な視点をいただきました。医療者・支援者も語れる場が必要だと実感、それがコ・プロダクションの土台になりうるとすれば、日々の中で意識的に取り入れ、より良い環境を作っていきたいと思います。
(大塚先生の講義)
専門性やスキルというものも大切だけど、それ以前の「丁寧に接する」ことを一番に挙げられていたことが印象的でした。被災地支援というのは,トラウマインフォームドケア,共同創造,組織変革が最も際立った形で実践される場なのでしょう。受講者から,「自分にできることはボランティアの人と同じように,話を聴くくらいで,そこで発揮すべき専門性とは何か?」という質問がありましたが,災害派遣で現地に赴いた専門職の多くが感じることでしょう。圧倒されるような凄惨な状況で,福祉や心理の専門職として何ができるのか。「日頃できること以上のことはできない」のであれば,普段の仕事と向き合い直す必要がありそうです。