活動報告

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター
C-1 職域架橋連携コース 7月活動報告

日時
2019年7月20日(土)
2019年7月21日(日)
場所
東京大学医学部附属病院 入院棟B 1階会議室
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-1 職域架橋連携コース 7月活動報告01
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-1 職域架橋連携コース 7月活動報告02
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-1 職域架橋連携コース 7月活動報告03
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-1 職域架橋連携コース 7月活動報告04
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-1 職域架橋連携コース 7月活動報告05

概要

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-1職域架橋連携型コースの7月講義が開催されました。
7月20日午前の部は、金生由紀子東京大学大学院医学系研究科准教授から「【精神医学】精神疾患Ⅰ 発達障害・児童思春期-総論及びチック症を例にして-」についてお話いただきました。子どもの発達に関する理論や児童思春期の精神症状及び発達障害の見立てについて、知識を整理し理解を深めることができました。また、チック症について、ビデオを用いながら臨床に基づいたお話をいただき、具体的・専門的な支援を知る貴重な機会となりました。
午後の部は、「自閉スペクトラム症の支援現場の実際」をテーマに、特定医療法人さっぽろ悠心の郷ときわ病院 ときわこども発達センターの館農幸恵医師と株式会社スペクトラムライフの桑野恵介代表から、それぞれお話をいただきました。館農医師からはESDM(Early Start Denver Model)の実践について、桑野代表からは早期療育・高機能群思春期支援・入所支援施設におけるチームアプローチ支援について、ビデオや写真を用いてわかりやすくご紹介いただき、医療・福祉の現場における実際の取り組みについて学ぶことができました。

7月21日午前の部は、中原睦美鹿児島大学大学院臨床心理学研究科教授から「コラージュ療法の理論と実践-コラージュ・ボックス法を中心に-」についてご講義いただきました。今回は、事務局が用意したパーツを使って、受講生一人ひとりがコラージュ制作を体験しました。理論や具体的な手続きを学ぶことに加えて、表現による癒しや気づき、楽しさなど様々な感覚を味わう充実した時間となりました。
午後の部は、松田修上智大学総合人間科学部心理学科教授から「知能検査・認知機能検査によるアセスメント」についてお話いただきました。Wechsler知能検査や認知症・軽度認知障害の評価で用いる認知機能検査について、検査の理論的背景から実施上の留意点に至るまで詳細に解説いただきました。検査者の立場や検査報告を活用して支援をする立場など、受講生それぞれの立場から、これまでの臨床を振り返り新たな学びを得る機会となりました。

受講生の感想

(金生先生の講義)特に初回面接から治療・支援につながっていくまでの基本姿勢、何を整理して検討していくのかが具体的に示されていて大変分かりやすかったです。また、チック症をしっかりと学んだことはなかったのですが、当事者の方の映像、特徴や発達障害との関連を知ることができ、チックがコントロール出来ないこと、コントロールしようとして非常に疲れるということをしっかりと念頭におく必要性を改めて感じました。

(館農先生の)ESDMの関わり合いのビデオを長時間拝見することができ、後にチェックリストを拝見するとそのコミュニケーションの一瞬一瞬に配慮が詰まっていることを感じました。お子さん一人ひとりに応じて遊びの計画を練る、地道な作業であることを感じましたが、超早期介入の意義を感じることのできる事例でした。桑野先生は、TICPOCの、まさにOrganizational Changeの核心に迫るような内容で、たいへん励まされました。個々の関わり合いの中での工夫、頭に入れたいと思います。

(中原先生の講義)ボックス法では初めてやりました。これまではやる人の自己への気付き、癒しの経験になると思っていたコラージュですが、セラピストとクライエントの対話、関係の補助材になりそうな感覚が初めてで今後のコラージュも楽しみです。

(松田先生の講義)今日のような基礎的なお話からもう一度聞き直すことができるのは大変ありがたく思いました。普段わかっているつもりでも,全く勘違いしていたことや、新たに知り得た事実もあり、今後、今回のような標準化に携わっている先生方からのお話は積極的に聞かなければならないと痛感しました。

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター
C-2 地域連携型コース 6月活動報告

日時・場所
2019年6月15日(土)
東京大学医学部附属病院 中央診療棟7階 中会議室
2019年6月16日(日)
東京大学医学部附属病院 入院棟A 1階レセプションルーム
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-2 地域連携型コース 6月活動報告01
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-2 地域連携型コース 6月活動報告02
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-2 地域連携型コース 6月活動報告03
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-2 地域連携型コース 6月活動報告04

概要

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-2地域連携型コースの6月講義が開催されました。

6月15日午前の部は、「精神科病院の内側と外側からTICPOC(Trauma Informed Care、Co-Production、Organizational Change)について考える」をテーマに、受講生によるシンポジウムを行いました。6名の受講生の方々に、「精神科病院の現場から」「地域支援の現場から」、TICPOCのコンセプトや本コースが重点を置いている「地域連携」というテーマに対する課題と今後の可能性についてお話いただきました。
午後の部は、水流聡子東京大学大学院工学系研究科特任教授から「対人支援サービスの質の評価とPDCAサイクル」についてお話いただきました。業務プロセス可視化のワークや具体的なプロジェクトの紹介を通して、支援の質の評価や改善を行うための方法論について学ぶことができました。

6月16日午前の部は、三ツ井幸子22HEART CLUB副代表から「22q11.2欠失症候群-重複する障害を抱えた子どもとその家族の生活-」について、当事者家族の立場からお話いただきました。その後、支援者や東京大学22q研究チームスタッフを交えて全体討論を行いました。障害が重複していることで、支援やサービスの分類・制度との適合が困難な場合があることや、不安を抱えながらも家族がコーディネーター役割を担わざるを得ない状況について知り、当事者及びその家族にとって包括的な支援を得られる場や仕組みづくりについて考える貴重な機会となりました。
午後の部は、竹島正川崎市健康福祉局障害保健福祉部担当部長/精神保健福祉センター所長から「地域包括ケアシステムと精神保健-川崎市から考えること-」を演題に、「川崎市における精神保健福祉の現状と展望」「精神障害にも対応した地域包括ケアシステムについて」「いきるを支える-自殺予防のために私たちができること-」についてお話いただきました。調査研究及びそのデータから地域の実情と支援ニーズ、方法論を分析し、地域のストレングスを生かした精神保健サービスを展開していくことについて、具体的な実践を紹介いただきながら理解を深めることができました。

受講生の感想

PDCAサイクルについての講義と22q11.2欠失症候群についての講義を続けて聞けたことで、システム化していく視点と、その隙間に落ちていかないようにする視点が相補的であるべきだということが理解できました。

(受講生によるシンポジウムから)「内と外」のコンフリクトのような場面は、私が所属する現場だけで起きているものではなく、あらゆる関係性において起こり得ることなのだと、受講生の皆様の発表を伺って分かりました。

両日の講義を通して、安心できる関係、支援の継続性の必要性を強く感じましたし、カルチャーは変わるという水流先生のお言葉にも非常に励まされました。持続可能な支援にするために、みえる化してシステムとして整える必要があるのだと痛感しました。

この時間(三ツ井副代表の講義)を通じ、この症候群について限らず、医療者による解説だけではなく、ご本人やそのご家族から教えていただくことの重要性、必要性を感じました。

竹島先生の講義を聞いて、あらためてマクロな背景や、この枠組みを具体的にOrganizational Changeのためにどう用いることができるのかについて学びなおす必要があると感じました。

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター
C-1 職域架橋連携コース 5月活動報告

日時
2019年5月11日(土)
2019年5月12日(日)
場所
東京大学医学部附属病院 入院棟B 1階会議室
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーターC-2 地域連携型コース 4月活動報告01
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーターC-2 地域連携型コース 4月活動報告02
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーターC-2 地域連携型コース 4月活動報告03
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーターC-2 地域連携型コース 4月活動報告04

概要

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-1職域架橋連携型コースの5月講義が開催されました。
5月11日午前の部は、はじめに笠井清登東京大学大学院医学系研究科教授から「C-1コースのねらい」について、濱田純子心理士、太田和佐心理士から「C-1コースの学びに期待すること」をお話いただきました。
講義では、近藤伸介東京大学医学部附属病院特任講師から「精神科受診見立て・見極め 実践編/理論編」についてお話いただきました。精神医学的視点からの見立てや見極めのポイントについて、DVD等用いながら臨床に即したかたちで具体的なご説明をしていただくことで、新たな気づきを得るとともに普段の臨床の再確認をすることができました。
午後の部は、黒田美保名古屋学芸大学ヒューマンケア学部子どもケア学科教授から「自閉スペクトラム症のアセスメント」と題して、数あるアセスメントツールの中でも、とりわけ診断・評価において有用なADOS-2、ADI-Rを中心に、アセスメントから支援について幅広くお話いただきました。
1日目の講義終了後には、C-2同様、参加者同士の自己紹介、それぞれの立場で抱いている課題意識について話し合いを行い、交流を深めました。

5月12日午前の部は、金原明子精神保健福祉士から「なぜC-1コースで質的研究を学ぶのか」講義前イントロダクションをしていただき、能智正博東京大学大学院教育学研究科教授から「質的研究入門~データ分析のはじめの一歩~」についてお話いただきました。「データ分析のワーク」の時間では、実際にサンプルデータを分析してみることで、質的データを読む際のポイントや質的研究の基礎的な手続きについて学ぶことができました。
午後の部は、藤山直樹上智大学名誉教授から「精神分析という視点」についてお話いただきました。後半は、事前に受講生から募集した事例を用いて検討会を行い、どの理論的立場や技法に拠って臨床をしているかに関わらず、臨床の場で起こる出来事を捉える際に、精神分析の視点が役立つことを具体的に学ぶ機会となりました。

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター
C-2 地域連携型コース 4月活動報告

日時
2019年4月13日(土)
2019年4月14日(日)
場所
東京大学医学部附属病院 入院棟A 1階レセプションルーム
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーターC-2 地域連携型コース 4月活動報告01
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーターC-2 地域連携型コース 4月活動報告02
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーターC-2 地域連携型コース 4月活動報告03
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーターC-2 地域連携型コース 4月活動報告04
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーターC-2 地域連携型コース 4月活動報告05

概要

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-2地域連携型コースの4月講義が開催されました。
4月13日午前の部は、笠井清登東京大学大学院医学系研究科教授から「TI-CP-OC事始め」として本プロジェクトの核となる概念について詳細な説明がありました。また、参加者同士の自己紹介、それぞれの立場で抱いている課題意識について話し合いを行いました。
午後の部は、熊倉陽介東京大学大学院医学系研究科精神保健学/国立精神・神経医療研究センター薬物依存研究部科研費研究員から、「医療者の内なるスティグマと医療トラウマ-回復の並行プロセスのはじまりとしてのハウジングファースト-」についてお話いただきました。その後、「Trauma-Informed Care」「Co-Production」「Organizational Change」「地域連携」「価値に基づく支援」の5つのグループに分かれ、課題の共有とプロジェクトの立案に向けてグループディスカッションを行いました。
4月14日午前の部は、綾屋紗月東京大学先端科学技術研究センター特任研究員から「自他の身体に関する知識と社会変革-当事者研究とソーシャル・マジョリティ研究-」、上岡陽江ダルク女性ハウス代表から「トラウマとスティグマ-依存症自助グループのあゆみと課題-」についてお話いただきました。その後、お二方から「当事者研究の歴史・理念・方法-ワークシートを使って-」についてお話いただきました。
午後の部では、実際に当事者研究ワークシートを用いて、参加者それぞれが「いま抱えている困りごと」について当事者研究を体験しました。また、熊谷晋一郎東京大学先端科学技術研究センター准教授からは「当事者研究と専門知-精神保健サービスの共同創造の方法論を目指して-」についてお話をいただきました。講師の先生方の体験と実践に基づいた貴重なお話から、スティグマとトラウマに関する多角的理解や当事者知と専門知を合わせて精神保健サービスを共同創造することの重要性及び実現に向けた課題について学びを深めることができました。

キックオフシンポジウム活動報告

日時
2019年1月27日(日) 13時~19時
場所
東京大学医学部附属病院 入院棟A15階大講義室

第一部講演

  1. 13:00-13:05
    ご挨拶
    宮園 浩平(東京大学大学院医学系研究科長)
  2. 13:05-13:20
    価値にもとづく支援とは何か:プロジェクト説明
    笠井 清登(東京大学大学院医学系研究科 教授)
    「動画はこちらからご覧ください」
  3. 13:20-13:50
    これからの心理職に求められる素養―
    ―科学者-実践家モデルの新たな展開を目指して
    能智 正博(東京大学大学院教育学研究科 教授)
  4. 13:50-14:20
    総合病院における多職種協働 心理職の立場から
    花村 温子(埼玉メディカルセンター 臨床心理士)

第二部講演

  1. 14:30-15:00
    支援と研究のコ・プロダクション―
    ―当事者研究という試み
    熊谷 晋一郎
    (東京大学先端科学技術研究センター 准教授) 
  2. 15:00-15:30
    リカバリーカレッジ――学びの場の共同創造・共同提供
    宮本 有紀(東京大学大学院医学系研究科 准教授)
  3. 15:30-16:00
    ピアサポートの力がもたらすもの
    ーリカバリーを現実のものへ
    佐々木 理恵(WRAPファシリテーター・ピアスタッフ)
  4. 特別講演
    16:10-17:00
    ケアする関係の作り方と心理支援の基本
    堀越 勝(国立精神・神経医療研究センター
    認知行動療法センター センター長)
  5. 特別企画
    17:15-19:00
    「みんなの学校」上映

概要

文部科学省課題解決型高度医療人材養成プログラム 東京大学 職域・地域架橋型価値に基づく支援者育成プロジェクトの立ち上げに際して、キックオフシンポジウムが開催されました。
はじめに宮園浩平東京大学大学院医学系研究科長よりご挨拶をいただき、次に笠井清登東京大学大学院医学系研究科教授から「価値にもとづく支援」と本プロジェクトについての詳細説明がありました。
第一部講演では、能智正博東京大学大学院教育学研究科教授から「これからの心理職に求められる素養」について、埼玉メディカルセンターの臨床心理士である花村温子先生からは心理職の立場から総合病院における多職種協働やチーム医療を実践する上で気をつけること等をお話をいただきました。
第二部講演では、熊谷晋一郎東京大学先端科学技術研究センター准教授からは「支援と研究のコ・プロダクション――当事者研究という試み」、宮本有紀東京大学大学院医学系研究科准教授からは「リカバリーカレッジ――学びの場の共同創造・共同提供」についてお話いただき、支援者に求められる基本の1つであるコ・プロダクションについての理解を深めました。またWRAPファシリテーター・ピアスタッフの佐々木理恵さんからは「ピアサポートの力がもたらすものーリカバリーを現実のものへ」と題したご自身の経験に基づいた貴重なお話をしていただきました。
特別講演では、堀越勝国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター センター長よりケアする関係の作り方や心理支援の基本と態度、解決法について学ぶことができました。各講演ともに活発な質疑応答等が行われ、ご参加された方々からの来年度4月より開始される各コースに対する期待や興味関心を窺い知ることができました。
最後に特別企画として「みんなの学校」が上映され、閉会となりました。

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