活動報告

【C】2020年度

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター
C-2 地域連携型コース 6月活動報告

日時
2020年6月 6日(土)
2020年6月 7日(日)
方法
オンライン会議システムによる開催
  • C-2 地域連携型コース 6月活動報告01
  • C-2 地域連携型コース 6月活動報告02
  • C-2 地域連携型コース 6月活動報告03
  • C-2 地域連携型コース 6月活動報告04

概要

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-2地域連携型コースの6月講義が開催されました。
6月6日午前は、「こわくないトラウマインフォームドケア」をテーマに、第1回内部演習を行いました。熊倉陽介東京大学大学院医学系研究科精神保健学/国立精神・神経医療研究センター薬物依存研究部科研費研究員からトラウマインフォームドケアについてお話いただいた後、グループに分かれてそれぞれの臨床経験や職場で感じていることや問題意識について共有しました。
午後は、夏堀龍暢祐ホームクリニック吾妻橋院長から「地域精神医療のプリンシプル」について、プライマリ・ケアと精神科医療を統合した訪問診療のご経験から、実践的な方法論や専門職間連携についてお話いただきました。グループワークでは、臨床倫理の四分割表を用いたカンファレンスを体験しました。
6月7日午前は、竹島正全国精神保健福祉連絡協議会/川崎市精神保健福祉センター所長から「地域共生社会におけるメンタルヘルスの戦略」についてお話いただきました。調査研究や事業を踏まえた知見をご紹介いただき、援助希求の多様性に対応した保健福祉領域からのアプローチについて学ぶことができました。
午後は、大塚耕太郎岩手医科大学神経精神科学講座教授から「東日本大震災におけるメンタルヘルス」についてお話いただき、地域に根ざした支援モデルと具体的な実践をご紹介いただきました。日頃からの地域福祉と医療の連携の在り方や支援者としての態度について改めて考える機会となりました。

受講生の感想

(TICPOC演習)
トラウマインフォームドケアは、トラウマを直接扱うというよりも、その人の背景にあるトラウマの存在に思いをはせながら丁寧に関わるための,基本的な姿勢を示してくれるもののように理解しました。方法も型にはまったものではなく、その時々の状況や関係性などに応じて工夫できるような柔らかさがあり、どのような場所でも日常に溶け込みやすいと思いました

(夏堀先生の講義)
多職種連携を円滑に行える環境や仕組みが大切だと感じました。臨床倫理の四分割表のようなフレームを使って整理することで、議論や共有がしやすくなると思いました。また、多職種連携教育(Interprofessional Education: IPE)のお話が印象に残りました。対立や葛藤を避けることなく、それぞれの考え方を確認しながら合意を形成していく、対話する態度や環境がクライエントの支援に大きく影響すると感じました。

(竹島先生の講義)
公衆衛生の伝統的な考え方を踏襲しつつも、そこに新たなものを模索されている先生の姿勢に感銘を受けました。専門家が、専門家としての役割だけでなく、人としてどのように病気や医療や施策とそこにいる人に関わっていくか?という問いの中にしか生まれない発想を、竹島先生から学ばせて頂いたように思います。

(大塚先生の講義)
震災という視点を通し、”人と関わる”ことの本質にも触れるような講義でした。そこにあることが自然と感じられるくらいに、地域や生活に溶け込んだものでありながら、丁寧さや誠実さを忘れず、穏やかなやり取りの中で、癒えぬ傷にそっと寄り添う、そんな温かみを感じました。

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター
C-1 職域架橋連携コース 5月活動報告

日時
2020年5月23日(土)
2020年5月24日(日)
方法
オンライン会議システムによる開催
  • C-1 職域架橋連携コース 5月活動報告01
  • C-1 職域架橋連携コース 5月活動報告02
  • C-1 職域架橋連携コース 5月活動報告03
  • C-1 職域架橋連携コース 5月活動報告04
  • C-1 職域架橋連携コース 5月活動報告05
  • C-1 職域架橋連携コース 5月活動報告06

概要

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-1職域架橋連携コースの5月講義が開催されました。
5月23日午前は、笠井清登東京大学大学院医学系研究科教授から「TICPOCをはじめよう」として本プロジェクトの目的と核となる概念について詳細な説明がありました。また、濱田純子東京大学医学部附属病院こころの発達診療部臨床心理士・公認心理師から、本コースは、自分の臨床の振り返り、自分自身を掘り下げることにたくさんの学びの場になると、補足紹介がされました。津川律子日本大学文理学部心理学科教授から「心理臨床実践と研究の倫理」について、自分の臨床の質を高めるための倫理であること、予防の観点の重要性をお話頂き、事例検討で深めました。
午後は、村井俊哉京都大学大学院医学系研究科教授から「多職種協働における多元主義」について、お話いただきました。多元主義の「真理」と「価値」の両輪が、医療を支えるとの思想もご紹介いただけました。
その後、参加者同士の自己紹介、それぞれの立場で抱いている課題意識について話し合いを行いました。
5月24日午前は、市橋香代東京大学医学部附属病院特任講師から「身体疾患患者の心理支援」について、コンサルテーション・リエゾン精神医学の概説からどの領域でも活かせる実践のエッセンスまで幅広くお話いただきました。
午後は、里村嘉弘東京大学大学院医学系研究科講師から「うつ病」、森田健太郎東京大学医学系研究科助教から「統合失調症」について、疫学的知見やトラウマインフォームドケアの観点からお話をいただきました。その後、神出誠一郎東京大学院医学系研究科准教授から「精神科薬理学」について分かりやすくご説明いただき、薬の作用機序や副作用、使用の注意点について理解を深めることができました。

受講生の感想

(笠井先生・濱田先生挨拶)昨年度も受講させていただいて、様々な職種の人と、様々な講師の方との議論を聞かせていただいて、自分自身とても刺激を受けました。TICPOCでは、臨床についての考え方について問われることが多く、根本のところを考えることが自身のトレーニングになっているように感じております。今年度も自分の立ち位置を相対化して考える場として学ばせていただきたく思います。

(津川先生の講義)“倫理”と書くと、日常ではどうしても敬遠しがちで「弁えているつもり」になってしまいがちですが、とてもわかりやすい講義内容であらためて振り返る機会になりました。 日ごろから丁寧に、同僚や身近な人に相談・確認をしつつ、行動・実践できるように意識したいと思います。

(村井先生の講義)昨年に続き、興味深いご講義を有難うございました。ミーティングの時や話を聞く時、振り返りの時に、自己の意識を「教条主義」なのか「折衷主義」なのか「多元主義」となっているのかをトレーニングしていきたいと思いました。そうすることで、その時にその場所に必要なことが見えてくるのではないかと思いました。

(市橋先生の講義)様々な背景を持つ患者さんに対して、いろいろな球が来た時にその都度考えて工夫していくことが大切なのだと感じました。また、MRIブリーフセラピーの項で学んだ、問題はそれを解決しようとする努力によって持続しており、その循環を断つことで次の行動が生まれるという考え方は、今、現場で日々体感しているところだったため、自身の体験と紐づけながら考えることができました。

(里村先生の講義)現場で関わる時に、トラウマインフォームドな姿勢で接することの大切さを知ることができました。知らずに相手のトラウマに触れる可能性があることを念頭に置きつつ、ラポールの構築を大切にしていくことが重要なのだと思いました。現場の支援に関わる時に、改めて意識していきたいと思いました。相手のペースに合わせつつ、職場も安全基地の一つになるような環境を作っていきたいと思いました。

(森田先生の講義)ニーズのある方という視点で、複数の視点で、柔軟な考え方を持って、価値に基づく支援を行なっていきたいと思いました。支援者として価値を決め付けないように意識していきたいと思います。

(神出先生の講義)コロナ禍での相談で、これまで以上に服薬前提の受診を周囲が勧めるケースが多く、「何のための服薬であるか?」という質問は、支援方針を大きく支えるところだと思いますので非常にタイムリーなお話を聴くことができました。

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター
C-2 地域連携型コース 4月活動報告

日時
2020年4月18日(土)
2020年4月19日(日)
方法
オンライン会議システムによる開催
  • C-2 地域連携型コース 4月活動報告01
  • C-2 地域連携型コース 4月活動報告02
  • C-2 地域連携型コース 4月活動報告03
  • C-2 地域連携型コース 4月活動報告04

概要

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-2地域連携型コースの4月講義が開催されました。
4月18日午前は、笠井清登東京大学大学院医学系研究科教授から「TICPOCをはじめよう with コロナ」として本プロジェクトの目的と核となる概念について詳細な説明がありました。また、熊倉陽介東京大学大学院医学系研究科精神保健学/国立精神・神経医療研究センター薬物依存研究部科研費研究員から、概念を補足し、より深める話題提供として「医療者の内なるスティグマと医療トラウマーどうして住まいの支援からはじめる必要があるのかー with コロナ」と題した講演を行いました。
午後は、熊谷晋一郎東京大学先端科学技術研究センター准教授から「当事者研究と専門知-精神保健サービスの共同創造の方法論を目指して-」についてお話いただき、自らのご経験によって受けた医療・支援による傷や、「概念」を知って生き延びることができた経験についてご紹介いただきました。その後、参加者同士の自己紹介、それぞれの立場で抱いている課題意識について話し合いを行いました。
4月19日午前は、三ツ井幸子22HEART CLUB副代表から「22q11.2欠失症候群 ―重複する障害を抱えた子どもとその家族の生活―」について、当事者家族のお立場からお話いただきました。ご家族が体験する複合的な困難や、医療・福祉・教育の仕組みをどのように変えていく必要があり、支援者にはどのような役割が求められるのかについて理解を深めました。
午後は、國分功一郎東京大学総合文化研究科・教養学部准教授から「中動態の世界――意志と責任の考古学」についてお話いただきました。中動態概念についてわかりやすく説明していただき、“近代的意志"の存在を前提とした支援が、支援する人・される人にもたらす弊害について説明していただき、支援の在り方について、考え直す貴重な経験となりました。その後、昨年度から参加の受講生2名に、それぞれの臨床における疑問から立ち上がった研究計画案を今年度受講生にご紹介いただき、今後の個別プロジェクトの持ち方について話し合いました。

受講生の感想

(笠井先生の講義)用語の理解が即時にはできないことがありましたが、自身の体験的な理解と結び付けやすい、あるいは、具体例があってイメージしやすいようなお話が多く、自分にとってはとても受け入れやすかったです。「気になる行動や価値の背景にはその人の人生がある」という考え方は、人と関わる上で大切な視点であり、自分自身の業務に通ずる感覚だと感じました。

(熊谷先生の講義)熊谷先生の経験談を基にした話だったので、イメージを掴みやすかったです。"依存先を増やし、分散させていくことが必要"ということは、障がい福祉の分野だとフォーマル・インフォーマル共に考えることが大切ということに繋がって考えましたが、どうしてもフォーマルを優位に捉える傾向があると感じています。依存先についても受講生のみなさんと議論していきたいです。

(三ツ井先生の講義)教育に望むことをお話されていて、とても心に残りました。生徒たちに卒業してもらうために、常に欠席日数は何日かと保健室登校の生徒を心配していました。話し合いをすれば解決することが多いのかもしれないと思いました。保護者の思いが伝わってきて、困ったことや悩んでいることを保護者と一緒に、担任や管理職と話ができることはたくさんあると実感できました。ありがとうございました。

(國分先生の講義)時折「ニーズがないので支援を終了します」ということが職場で聞かれます。それは相手の立場や背景を想像していない態度であり、違和感を持っていました。また、一見理不尽と思えるような選択をする方をどう捉えるか葛藤することもあります。そこに、意志というものをどう捉えるかという課題があることを職場でも共有したいと思いました。

【C】2019年度

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター
C-1 職域架橋連携コース 3月活動報告

日時
2020年3月14日(土)
2020年3月15日(日)
方法
オンライン会議システムによる開催
  • C-1 職域架橋連携コース 3月活動報告01
  • C-1 職域架橋連携コース 3月活動報告02
  • C-1 職域架橋連携コース 3月活動報告03
  • C-1 職域架橋連携コース 3月活動報告04

概要

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-1職域架橋連携コースの3月講義が開催されました。
3月14日は、笠井清登東京大学大学院医学系研究科教授から「心理職のための脳科学」として、医師以外の支援者も脳科学の基本的な知識をもっておくことの重要性、脳とこころの関係、脳の基本特性、脳科学の倫理についてお伝えしました。また、毛利伊吹上智大学総合人間科学部心理学科准教授の「認知行動療法」第3回講義が行われました。認知行動療法が誰に対して、何に対して向いているかについて、エビデンスや認知行動療法の特徴から詳しくご説明いただき、実臨床に取り入れたい多くの気づきをいただきました。

3月15日は、笠井清登東京大学大学院医学系研究科教授、金原明子精神保健福祉士から「論文執筆 ~研究のまとめかた~」と題し、論文執筆の基本や、論文執筆におけるコプロダクションについてお伝えしました。また、伊藤絵美洗足ストレスコーピング・サポートオフィス所長から「ストレスケアのためのコーピングと認知行動療法」についてお話いただきました。架空事例を通した認知行動療法や、コーピング・レパートリーの増やし方まで具体的に学ぶことができました。

受講生の感想

毛利先生のご講義にあった行動活性化の考え方(楽しさを感じられる活動と達成感を感じられる活動に分けて活動を評価する方法)は実臨床の中でも用いることができました。

伊藤先生のご講義にあった「相談者とともにあるという配慮」と「言葉の選択」が印象深く、トーンの調整に引き入れられました。ユーモアあふれる中に焦点からずれない専門性とご経験の蓄積を感じました。

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター
C-2 地域連携型コース 2月活動報告

日時
2020年2月15日(土)
2020年2月16日(日)
場所
東京大学医学部附属病院 入院棟A 1階レセプションルーム
  • C-2 地域連携型コース 2月活動報告01
  • C-2 地域連携型コース 2月活動報告02
  • C-2 地域連携型コース 2月活動報告03
  • C-2 地域連携型コース 2月活動報告04

概要

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-2地域連携型コースの2月講義が開催されました。
2月15日午前の部は、笠井清登東京大学大学院医学系研究科教授、金原明子精神保健福祉士より「研究の方法論~現場の課題解決を目指した質的研究の立案~」についてお話いただきました。受講生2名に、それぞれの臨床における疑問から立ち上がった研究計画案をご発表いただき、全体で共有・ディスカッションすることで、臨床と研究の結びつきについて考える機会となりました。
午後の部は、NPO法人LightRing.のスタッフの方々から「学校メンタルヘルスと若者の自殺対策」について、ビデオを用いながらご講演いただきました。良い相談のために必要なことは何かについて相談者の立場に身を置いて考え、グループで意見を交換する中で、様々な考え方や価値に触れることができました。

2月16日午前の部は、C-2コースの1年間で得られた学びに関連した内容についてペアでインタビューし、得られたデータをもとに知見を整理するグループワーク演習を行いました。各グループの個性が光るポスターが完成し、1年間の学びの濃さと受講生同士の関係性の深まりを垣間見ることができました。
午後の部は、松本俊彦国立精神・神経医療研究センター薬物依存研究部部長から「薬物依存症をもつ人を地域で支える」というテーマでご講演いただきました。薬物規制の歴史から薬物対策及び治療の実際について幅広くお話いただき、依存症という病気の本質や地域社会で治療・支援体制を築くことの必要性について学ぶ貴重な機会となりました。

受講生の感想

TICPOCは、人に出会い語る場所であり“哲学カフェ”のようだと思った。受講を通して、必ずしも理解しなくてもいい、分からないままでもいいと思えるようになり働くのが気楽になった。学ぶとは知識を得ることではなく、内的変化を起こすことなんだと思った。

個人の体験を大切にしながら学ぶ事ができた。1年間の学びを通して、トラウマインフォームドケア(TIC)の観点から見た組織変革(OC)について、また、誰のための共同創造(CP)なのかといった今後への問いをもつことができた。

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター
C-1 職域架橋連携コース 1月活動報告

日時
2020年1月18日(土)
2020年1月19日(日)
場所
東京大学医学部附属病院 入院棟B 1階会議室
  • C-1 職域架橋連携コース 1月活動報告01
  • C-1 職域架橋連携コース 1月活動報告02
  • C-1 職域架橋連携コース 1月活動報告03
  • C-1 職域架橋連携コース 1月活動報告04

概要

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-1職域架橋連携コースの1月講義が開催されました。
1月18日午前の部は、市橋香代東京大学医学部附属病院特任講師から「医療における多職種協働と他機関連携」について、概観から具体的な実践まで幅広くお話いただきました。受講生それぞれがこれまでの経験を振り返り、協働や連携のために個々の職場や職種においてどのようなことができるのか具体的に考える機会となりました。
午後の部は、毛利伊吹上智大学総合人間科学部心理学科准教授の「認知行動療法」第2回講義が行われました。認知行動療法の様々な技法について詳しくご説明いただき、用語や技法の進め方・目的について知識を整理し、理解を深めることができました。また、宿題や講義中のワークを通して、クライアント側の視点も体験的に学ぶことができました。

1月19日午前の部は、中原睦美鹿児島大学大学院臨床心理学研究科教授から「学校領域でのコラージュ療法~教育領域でのコラージュ・ボックス法の実際~」についてお話いただきました。前回に引き続きペアでコラージュ制作の体験を行いました。また、先生の実践をご紹介いただき、学校における心理支援の心得や可能性について改めて学ぶ機会となりました。解釈の手助けとなる理論や実施の配慮事項についても解説いただき、全3回の講義を通してコラージュ療法について理解を深めることができました。
午後の部は、中村心理療法研究室の中村紀子先生から「見えない心を可視化する~心理アセスメントによるケース理解~」というテーマでお話いただきました。実際のセッションビデオをみせていただき、治療的アセスメントの概要と方法について学ぶことができました。また、クライアントとセラピストの協働的な関係がもたらす変化について学び、今後の臨床に応用したい多くの気づきをいただきました。

受講生の感想

(市橋先生の講義)分かりやすく具体的にお話していただき、色々と自分の働いてきた機関を思い出しながら協働の経験が整理されました。連携にも、コンサルテーションとリエゾンとがある等、概念を整理することができました。

(毛利先生の講義)技法を一つ一つ丁寧に教えていただき、大変ありがたかったです。これまで大雑把にしか理解していなかった言葉が明確に分かりました。

(中原先生の講義)コラージュ制作過程から浮かび上がるクライアントの内面やセラピストとの相互作用について、実際に体験しながら学びました。コラージュ療法の可能性を感じました。

(中村先生の講義)治療的アセスメントのダイナミックな力強さと優しさに感銘を受けました。クライアントを尊重し、クライアントと協働して創り上げていくプロセスに圧倒されました。

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター
C-2 地域連携型コース 12月活動報告

日時
2019年12月21日(土)
2019年12月22日(日)
場所
東京大学医学部附属病院 入院棟A 1階レセプションルーム
  • C-2 地域連携型コース 12月活動報告01
  • C-2 地域連携型コース 12月活動報告02
  • C-2 地域連携型コース 12月活動報告03
  • C-2 地域連携型コース 12月活動報告04

概要

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-2地域連携型コースの12月講義が開催されました。
12月21日は、「ピアサポートとCo-production」をテーマに内部演習を行いました。午前の部は、東京大学大学院医学系研究科宮本有紀准教授と佐々木理恵ピアサポートワーカーからリカバリー及びピアサポートの概念やリカバリーカレッジについてお話いただきました。午後の部では、ピアサポートワーカー育成に取り組んでいるDコースや東京大学医学部附属病院精神神経科におけるピアサポートワーカーの導入についてスタッフから話題提供があり、自由な雰囲気でディスカッションを行いました。これから先の精神保健医療や多領域との連携を含めた支援のかたちについて考える機会となりました。

12月22日午前の部は、神戸女学院大学人間科学部若佐美奈子准教授から「手の届き難い方への精神分析的アプローチ~援助提供モデルと自己理解促進モデルの長所と短所~」についてお話いただきました。困難事例においても精神分析的視点の導入によって、援助者が被援助者の気持ちを丁寧に聴き、受け止めるプロセスにおいて、被援助者の自己理解の促進や関係性の構築に繋がることを学ぶことができました。
午後の部は、国立精神・神経医療研究センターの山口創生室長から「精神保健研究の方法論」についてお話いただきました。前半は歴史的な文脈を踏まえながら研究及びエビデンスの必要性についてご講義いただき、後半は実践現場におけるエビデンスの作り方について、グループワークを通してより具体的に理解することができました。

受講生の感想

(内部演習)患者さんがどのような言葉かけに傷つくだろうか、励まされるだろうかと考え続けることの大切さを改めて感じました。また、ピアサポートワーカーを守っていくシステムや研修があることが重要だと感じました。

(若佐先生の講義)なぜ共感が難しいのかという所をわかりやすくお話しいただき、改めて他人の靴を履いてみる姿勢が出来ているか考えさせられました。その共感の難しさこそが目の前の人を理解する糸口になることを学べました。

(山口先生の講義)グループワークでは、現場で働く人の温度差や現場の多忙さも実際に想像しながらどのように研究を組み立てていくかについて考えることができ勉強になりました。研究は一人でやるイメージが強かったですが、グループでやることで色んな視点が共有できて、それだけでも意義があるように感じました。

第2回公開シンポジウム 活動報告

日時
2019年12月1日(日) 11:00~17:30
場所
東京大学本郷キャンパス工学部2号館2階221講義室
  • 第2回公開シンポジウム 活動報告01
  • 第2回公開シンポジウム 活動報告02
  • 第2回公開シンポジウム 活動報告03
  • 第2回公開シンポジウム 活動報告04

TICPOC人材育成

  1. 11:00-12:00
    東大病院精神科の新たな実践の1つ
    ~病の経験を有するピアスタッフとのCo-production~
  2. 13:00-13:30
    TICPOC概要説明、今年度コースの様子、来年度コース募集の説明
    笠井清登(東京大学大学院医学系研究科 教授)
  3. 13:30-14:00
    障害福祉施策におけるピアサポートのD&Iに向けて
    吉野智(厚生労働省 社会・援護局 障害保健福祉部 障害福祉課 障害福祉専門官)
  4. 14:00-14:30
    臨床心理学の立場から~対人支援職の研修に望むこと~
    津川律子(日本大学文理学部心理学科 教授)

特別企画 スティグマ・トラウマ・葛藤・ケア・回復

  1. 14:45-15:15
    当事者研究と共同創造 発見・リカバリー・反スティグマ
    熊谷晋一郎(東京大学先端科学技術研究センター 准教授)
  2. 15:15-16:00
    悲しみを生きる力に
    入江杏(ミシュカの森主宰、上智大学グリーフケア研究所非常勤講師、世田谷区グリーフサポート検討委員)
  3. 16:00-16:45
    ヤングケアラーと“自信”
    澁谷智子(成蹊大学文学部現代社会学科 准教授)
  4. 17:00-17:30
    対談:熊谷晋一郎、入江杏、澁谷智子〈司会:笠井清登、熊倉陽介〉

概要

文部科学省課題解決型高度医療人材養成プログラム 東京大学 職域・地域架橋型価値に基づく支援者育成 第2回公開シンポジウムが開催されました。
はじめに、笠井清登東京大学大学院医学系研究科教授より「東大病院精神科の新たな実践の1つ~病の経験を有するピアスタッフとのCo-production~」と題してDコースについて詳細な説明がありました。続いて、「価値にもとづく支援」と本プロジェクトについてお話しいただき、今年度のCコース受講生からも受講の感想を発表していただきました。
講演では、吉野智厚生労働省 社会・援護局 障害保健福祉部 障害福祉課 障害福祉専門官から「障害福祉施策におけるピアサポートのD&Iに向けて」について、津川律子日本大学文理学部心理学科教授から「臨床心理学の立場から~対人支援職の研修に望むこと~」をお話しいただき、対人支援のこれからについて従来の構造や職域を越えて考える機会となりました。
特別企画では、熊谷晋一郎東京大学先端科学技術研究センター准教授から「当事者研究と共同創造 発見・リカバリー・反スティグマ」、ミシュカの森主宰の入江杏さんから「悲しみを生きる力に」、澁谷智子成蹊大学文学部現代社会学科准教授からは「ヤングケアラーと“自信”」について、先生方のご経験や実践を踏まえた貴重なお話をいただきました。対談では、先生方のご経験に基づいたそれぞれのお立場から、ケアに対する価値観、家族との関係や抱えている問題、そこに伴う感情等について様々に考えさせられる時間となりました。
たいへん多くの皆様にご来場いただき、特別企画のテーマ「スティグマ・トラウマ・葛藤・ケア・回復」や本プロジェクトの各コースに対する興味関心や期待を窺い知ることができました。

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター
C-1 職域架橋連携コース 11月活動報告

日時
2019年11月9日(土)
2019年11月10日(日)
場所
東京大学医学部附属病院 入院棟B 10階会議室
  • C-1 職域架橋連携コース 11月活動報告01
  • C-1 職域架橋連携コース 11月活動報告02
  • C-1 職域架橋連携コース 11月活動報告03
  • C-1 職域架橋連携コース 11月活動報告04

概要

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-1職域架橋連携コースの11月講義が開催されました。
11月9日午前の部は、神出誠一郎東京大学医学系研究科准教授から「精神科薬物療法~精神科治療の一分野として~」と題し、精神科治療の歴史や薬物療法などについて幅広くお話いただき、医師以外の支援者も薬物療法の基本的な知識をもっておくことの重要性を再認識することができました。午後の部は、今年度全3回予定している毛利伊吹上智大学総合人間科学部心理学科准教授の「認知行動療法」初回講義が行われました。認知行動療法の基本的な理論モデルについて確認ができたとともに、事例の定式化について架空事例を用いたワークを通して体験的に理解することができました。
11月10日午前の部は、中原睦美鹿児島大学大学院臨床心理学研究科教授から「医療領域でのコラージュ療法~外科領域でのコラージュ・ボックス法の実際~」についてお話いただき、医療領域での心理支援において求められるスキルや支援者としての在り方について学ぶことができました。また、受講生同士ペアになってコラージュを作成し、セラピスト役と制作者役を体験することでそれぞれの立場から新たな気づきを得ることができました。
午後の部は、松木邦裕京都大学名誉教授から「力動的視点によるチーム支援の有効化」についてお話いただき、組織・チームの中で力動的な集団理解を使うことで心理職がどのような役割を担うことができるのか学ぶことができました。また、先生の臨床経験に基づいた臨場感のあるお話から、こころに出会う聴き方、こころを使うことについて理解を深めることができました。

受講生の感想

(神出先生の講義)分かりやすくて興味深くてあっという間に終わってしまった感じでした。医師のお薬の使い方を理解することは日々の臨床の中でとても有用だなと思いました。

(毛利先生の講義)丁寧に受講生と意見交換しながら進めて下さり、ありがとうございました。自分でやることと他者へやることは、またステージが違うというお言葉が印象的でした。

(中原先生の講義)実際にセラピスト役を体験することができ、緊張感やワクワク感を感じることができました。また後半のお話では、先生の臨床家としての姿勢に心を打たれ、大事にしていきたいエッセンスを学ぶ事ができました。

(松木先生の講義)こころに出会う聴き方のステップを学べました。また医療チーム支援における役割のお話を通して、学校や保健所など、医療以外の現場でも生かしていける配慮点も教えていただき、とても励みになりました。

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター
C-2 地域連携型コース 10月活動報告

日時
2019年10月19日(土)
2019年10月20日(日)
場所
東京大学医学部附属病院 入院棟A 1階レセプションルーム
  • C-2 地域連携型コース 10月活動報告 活動報告01
  • C-2 地域連携型コース 10月活動報告 活動報告02
  • C-2 地域連携型コース 10月活動報告 活動報告03
  • C-2 地域連携型コース 10月活動報告 活動報告04
  • C-2 地域連携型コース 10月活動報告 活動報告05
  • C-2 地域連携型コース 10月活動報告 活動報告06

概要

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-2地域連携型コースの10月講義が開催されました。
10月19日午前の部は、「“こわくないトラウマインフォームドケア”の普及と実装」をテーマに、第2回内部演習を行いました。受講生がそれぞれの職場・職域の中で実践できることを目的に、トラウマインフォームドケアの研修会に用いることができる資料や架空ケースを作成し、発表と共有を行いました。
午後の部は、島薗進上智大学大学院実践宗教学研究科教授/グリーフケア研究所所長から「死生観の展開とグリーフケア」についてお話いただきました。理論的及び文化的側面から、多様な死と喪失についての知を学ぶことができました。また、日本におけるグリーフケアの展開についてもお話いただき、宗教による癒しや分かち合うことについて考える機会となりました。

10月20日午前の部は、被害者支援都民センターの鶴田信子犯罪被害相談員/心理相談担当責任者から「事故・事件の被害者支援」についてお話いただきました。被害者支援都民センターについて、ビデオやパンフレットで分かりやすくご紹介いただき、センターの取り組みを具体的に理解することができました。また、架空事例を用いて事件直後の対応や心理教育の演習を行い、被害者支援における専門職としての役割や姿勢について学ぶことができました。
午後の部は、大塚耕太郎岩手医科大学神経精神科学講座教授から「東日本大震災後のメンタルヘルス対策」についてお話いただきました。東日本大震災後の地域における支援の実践と研究をご紹介いただき、長期的な視点でこころのケアやコミュニティを支える活動を継続していくことの重要性を改めて理解することができました。

受講生の感想

(島薗先生の講義)災害死も増え、孤独死、無縁死などという問題も出てきている今、宗教や哲学等の知見を学ぶ一方で、一人で結論を出すのではなく、「分かち合う」ことで探っていく道もあるのだと感じました。いろいろな示唆をいただけた講義でした。

(島薗先生の講義)グリーフケアのお話の中では、“死と真剣に向き合おうとしてきたことがあるか”を問われた時間になりました。これまで、生についての多様性を感じる一方で、死に多様性を感じようとしたことがなかったと思いました。

(鶴田先生の講義)ロールプレイが難しかったです。まず一言目になんと声をかけて良いのか分からないという感覚は、精神保健福祉士の実習の時以来で、自分でも驚いたし心理面接って難しいなあと改めて思いました。

(大塚先生の講義)自分自身が専門職として“心のケアを”と意気込まずに、一人一人に何が起こっているのかを聴いていきながら、一緒に考え続けていくという人としてのあり方を教えていただきました。

職域・地域架橋型外部実習 活動報告

日時
2019年10月5日(土)
2019年10月6日(日)
場所
東京大学山中寮内藤セミナーハウス
  • 職域・地域架橋型外部実習 活動報告01
  • 職域・地域架橋型外部実習 活動報告02
  • 職域・地域架橋型外部実習 活動報告03
  • 職域・地域架橋型外部実習 活動報告04
  • 職域・地域架橋型外部実習 活動報告05
  • 職域・地域架橋型外部実習 活動報告06

概要

職域・地域架橋型外部実習が開催されました。
1日目、最初のセッションでは、精神疾患と自然環境のかかわりを切り口として、これからの精神科臨床の環境について考えました。2つめのセッションでは、「自分に影響を与えた作品」をキーワードに、多職種連携において大切な相互に学び合うことを体験しました。
2日目は、精神医学を取り囲む司法、心理、社会の境界についての口演のあと、精神医学と周辺領域の境界線、未来について考えるグループワークを行いました。
より有効な多職種連携の演習とすべく、医学部附属病院のスタッフにも参加を呼びかけ、多くの参加を得たことで、グループワーク等が一層実践に即したものとなりました。
また、特別企画として、富士癒しの森研究所プロデュースの森の体験を楽しみました。湖畔散歩や薪割り、ハンモックなど自然豊かな山中寮で日々の喧騒から離れてリフレッシュすることができました。

TICPOC学内実習 活動報告

日時
2019年10月4日(金)
場所
東京大学医学部附属病院 入院棟B 10階カンファレンスルーム・病棟等
  • TICPOC学内実習 活動報告01
  • TICPOC学内実習 活動報告02

概要

TICPOC学内実習が開催されました。
午前は、東京都精神保健局都立精神保健福祉センターの平賀正司所長と源田圭子地域援助医長から「東京都立精神保健福祉センターについて」お話いただきました。精神保健医療福祉を取り巻く現状やセンターの多岐にわたる業務内容について具体的に知ることができました。
その後、シニアピアサポートワーカーの今川亮介さんから「ピアサポーターが参加する行動制限最小化」についてお話いただきました。当事者の隔離・身体拘束の経験談やピアサポーターとしての実践・研究についてご紹介いただき、患者さんの権利擁護やピアサポーターの役割について改めて考えることができました。
午後は、病棟回診やカンファレンスの見学を行いました。大学病院における臨床を実際に見て学ぶ貴重な機会となりました。

受講生の感想

(平賀先生・源田先生の講義)漠然としていたセンターの存在の知識が、具体性をもって考えられるきっかけとなりました。東京都とはまたちがう形だと思うので、自分の活動する地域でのセンターについてきちんと調べてみようと思います。

(今川さんの講義)ピアサポートの重要性を知ることができました。考えてみると、当事者が参加して当然なのに参加していない、参加できないシステムは多いと思います。当事者が参加することで、システムの目的や理念といった基底の部分が担保されると思いました。

(病棟回診・カンファレンス)実際に病棟を回り、医師の回診を見させていただき、とても良い体験をさせていただきました。また、カンファレンスでは、報告するポイントや話し合うべき内容も絞られており、とても勉強になりました。

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター
C-1 職域架橋連携コース 9月活動報告

日時
2019年9月21日(土)
2019年9月22日(日)
場所
東京大学医学部附属病院 入院棟B 1階会議室
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-1 職域架橋連携コース 9月活動報告01
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-1 職域架橋連携コース 9月活動報告02
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-1 職域架橋連携コース 9月活動報告03
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-1 職域架橋連携コース 9月活動報告04
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-1 職域架橋連携コース 9月活動報告05
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-1 職域架橋連携コース 9月活動報告06

概要

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-1職域架橋連携型コースの9月講義が開催されました。
9月21日午前の部は、里村嘉弘東京大学大学院医学系研究科特任講師、森田健太郎東京大学医学系研究科助教から「【精神医学】精神疾患Ⅱ」というテーマで、うつ病と統合失調症について疾患の基礎から近年の研究による知見まで幅広くお話いただきました。また、小木野瑞奈さんから「私のリカバリーストーリー」と題し、発症経緯から治療・リハビリ、支援者との関わりについて体験を語っていただきました。専門知と当事者知、両側面から精神疾患について見つめ直す機会となりました。
午後の部は、黒田美保名古屋学芸大学ヒューマンケア学部子どもケア学科教授から「自閉スペクトラム症の早期支援~JASPERプログラムの紹介~」についてお話いただきました。幼児期の社会性、遊びの発達、物・人への関わりの発達、感情調整について詳細にご説明いただき、コミュニティでの実施においても有用なJASPERプログラムについて具体的に知ることができました。

9月22日午前の部は、笠井清登東京大学大学院医学系研究科教授、金原明子精神保健福祉士から「研究法~精神保健/医学研究の始め方~」についてお話いただきました。グループワークでは、文献検索や研究立案に取り組みました。研究領域におけるTICPOCの在り方について学ぶことができました。
午後の部は、村井俊哉京都大学大学院医学系研究科教授から「多職種協働における折衷主義から多元主義へ」をテーマにお話いただき、具体的なフィールドを想定して多元主義の実践例を考えるグループワークを行いました。
その後、笠井清登東京大学大学院医学系研究科教授、熊谷晋一郎東京大学先端科学技術研究センター准教授、柳下祥東京大学大学院医学系研究科講師、榊原英輔東京大学医学系研究科助教、笠井さつき先生(C-1コース受講生)をパネリストに迎え、パネルディスカッションを行いました。多元主義に基づく専門性や民主性、価値について議論が展開され、非常に刺激的な学びの時間となりました。

受講生の感想

(里村先生・森田先生・小木野さんの講義)うつ病、統合失調症の基本的な症状に加えて、自分の働く現場ではふれることの少ないデータを知ることができて、大変勉強になりました。今回、小木野さんから発症前~発症、リハビリ期間を当事者がどのような思いで経てきたのかを具体的に聞けたことは貴重な体験でした。

(黒田先生の講義)JASPERのコンセプトやその目指すところを知ることができて大変勉強になりました。行動の評価は難しく感じましたが、JASPERの視点で見ることもこれからの臨床で意識していければと思いました。

(笠井先生・金原先生の講義)院を卒業してから研究から遠ざかっておりましたが、今TICPOCの視点をもち、日々の臨床に生かせるよう先ずは論文をよむところから始めたいと思います。

(村井先生の講義)互いを承認し合い、その中でも最も良い考えを導き出す上で必要な理解だと思いました。多側面から多角的に考えるために必要な考え方だと思いました。

2018年度採択 課題解決型高度医療人材養成プログラム
精神領域 意見交換会活動報告

日時
2019年8月24日(土)
場所
TKPガーデンシティ竹橋 カンファレンスルーム2B
  • 2018年度採択 課題解決型高度医療人材養成プログラム 精神領域 意見交換会活動報告01
  • 2018年度採択 課題解決型高度医療人材養成プログラム 精神領域 意見交換会活動報告02
  • 2018年度採択 課題解決型高度医療人材養成プログラム 精神領域 意見交換会活動報告03
  • 2018年度採択 課題解決型高度医療人材養成プログラム 精神領域 意見交換会活動報告04
  • 2018年度採択 課題解決型高度医療人材養成プログラム 精神領域 意見交換会活動報告05
  • 2018年度採択 課題解決型高度医療人材養成プログラム 精神領域 意見交換会活動報告06

第一部 課題解決型プログラム紹介、意見交換(座長 笠井清登 東京大学大学院医学系研究科教授)

13:30-13:50
東京大学「職域・地域架橋型-価値に基づく支援者育成」
笠井清登 東京大学大学院医学系研究科教授
13:50-14:10
筑波大学「精神科多職種連携治療・ケアを担う人材育成」
新井哲明 筑波大学医学医療系教授
14:10-14:30
千葉大学「メンタル・サポート医療人とプロの連携養成」
清水栄司 千葉大学大学院医学研究院教授
14:30-14:50
京都大学「発達症への介入による国民的健康課題の解決」
十一元三 京都大学大学院医学系研究科教授
稲富宏之 京都大学大学院医学系研究科教授
義村さや香 京都大学大学院医学系研究科特定助教
14:50-15:20
意見交換
指定発言
三村將 慶應義塾大学医学部教授
岡本泰昌 広島大学大学院医系科学研究科教授
金生由紀子 東京大学大学院医学系研究科准教授

第二部 多職種協働スタッフ教育のあり方(座長 福田正人 群馬大学大学院医学系研究科教授)

15:30-16:10
「デイケアにおけるクリニカルパスの導入、多職種協働」
久住一郎 北海道大学医学部教授
16:10-16:20
意見交換

第三部 特別講演(座長 明智龍男 名古屋市立大学大学院医学研究科教授)

16:30-17:30
「トラウマインフォームドケア」
亀岡智美 兵庫県こころのケアセンター副センター長

概要

2018年度採択 文部科学省課題解決型高度医療人材養成プログラム 精神領域意見交換会が開催されました。
第一部では、東京大学・筑波大学・千葉大学・京都大学のプログラムについて、それぞれご紹介いただきました。意見交換では、主にアウトカム評価やデジタルデバイスの活用、将来的な4大学の取り組みの統合と展開について指定発言の先生方からご意見を頂戴しました。
第二部では、久住一郎北海道大学医学部教授から「デイケアにおけるクリニカルパスの導入、多職種協働」についてお話いただきました。パスの導入により治療段階や目的が明確化され、スタッフ間での情報共有やモチベーション維持がしやすくなったことや、当事者や家族にとっての分かりやすさにも繋がったといった実践の成果をご紹介いただきました。
第三部の特別講演では、亀岡智美兵庫県こころのケアセンター副センター長より「トラウマインフォームドケア」についてお話いただき、トラウマインフォームドケア(以下TIC)の概念導入までの流れや、再トラウマ化予防としてのTICの実際について模擬事例を用いてご紹介いただきました。支援者のみならず、よりユニバーサルなものとしてTICの概念の普及を図る必要性について学ぶ貴重な機会となりました。

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター
C-2 地域連携型コース 8月活動報告

日時・場所
2019年8月17日(土)
東京大学医学部附属病院 入院棟A 1階レセプションルーム
2019年8月18日(日)
東京大学医学部附属病院 入院棟B 1階会議室
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-2 地域連携型コース 8月活動報告01
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-2 地域連携型コース 8月活動報告02
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-2 地域連携型コース 8月活動報告03
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-2 地域連携型コース 8月活動報告04

概要

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-2地域連携型コースの8月講義が開催されました。
8月17日午前の部は、「“こわくないトラウマインフォームドケア”の普及と実装」をテーマに、内部演習を行いました。受講生による講義の後、職域ごとに分かれてグループワークを行いました。トラウマに関する基本概念を学び、トラウマの視点をもって臨床することやトラウマを扱う・ケアすることについて今後深めていくための土台づくりの時間となりました。
午後の部は、東畑開人十文字学園女子大学人間生活学部准教授/白金高輪カウンセリングルーム臨床心理士から「心の臨床と価値」についてお話いただきました。心理学の流れを踏まえて、ケアとセラピーという心の援助の二種それぞれにおける価値や臨床心理学の社会学的な位置づけについて考えさせられる貴重な機会となりました。
8月18日午前の部は、医療法人社団鉄祐会祐ホームクリニック夏堀龍暢医師から「文京区の地域精神保健―ケアと精神科医療を統合した訪問診療の経験から―」についてお話いただきました。訪問診療の現場における多職種協働の実践や臨床倫理・意思決定支援について、架空事例を用いて具体的にご説明いただきました。また、支援者としての基本姿勢についても学ばせていただきました。
午後の部は、石樵さゆり文京区子ども家庭支援センター係長から「文京区の虐待対策と子ども家庭支援」についてお話いただきました。行政における子ども家庭支援や虐待対策の枠組み、文京区児童相談所開設に向けた動きについて知ることができました。また、地域の支援体制づくりの第一歩として、自らの組織の活動について周知を図ることや主体的に連携を呼びかける姿勢が重要であることを学びました。

受講生の感想

今回、「トラウマ」という言葉、中身、本人の内側での扱われ方について学ぶことができ、これまでとは違う視点をもってクライエントと関わることができるかもしれないと考えました。グループワークでは「組織のトラウマ」に、自分が直面しているやりづらさや、困難がひそんでいるかもしれないと気づきました。

東畑先生のお話は、概念が次々と立ち上がっていき、刺激的でした。新たな考え方の枠組みを提示することで、何よりも臨床家が癒されていく様子を目の当たりにし、本だけでは得られない学びの場となったと思います。

(夏堀先生の講義)日常ではつい即効性や正解などの結果を求めてしまいがちで、挙句それが叶わずに諦めたりしがちな自分ですが、先生の諦めず、見捨てず、寄り添って歩む、という姿勢に胸を打たれました。

(石樵先生の講義)子ども家庭支援センターがどのように動いているのか、その内情を知ることができて勉強になりました。児童相談所や関係機関とのやりとり、連携の基には地道な啓発活動があると知り尊敬と勇気づけられる思いがしました。

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター
C-1 職域架橋連携コース 7月活動報告

日時
2019年7月20日(土)
2019年7月21日(日)
場所
東京大学医学部附属病院 入院棟B 1階会議室
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-1 職域架橋連携コース 7月活動報告01
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-1 職域架橋連携コース 7月活動報告02
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-1 職域架橋連携コース 7月活動報告03
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-1 職域架橋連携コース 7月活動報告04
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-1 職域架橋連携コース 7月活動報告05

概要

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-1職域架橋連携型コースの7月講義が開催されました。
7月20日午前の部は、金生由紀子東京大学大学院医学系研究科准教授から「【精神医学】精神疾患Ⅰ 発達障害・児童思春期-総論及びチック症を例にして-」についてお話いただきました。子どもの発達に関する理論や児童思春期の精神症状及び発達障害の見立てについて、知識を整理し理解を深めることができました。また、チック症について、ビデオを用いながら臨床に基づいたお話をいただき、具体的・専門的な支援を知る貴重な機会となりました。
午後の部は、「自閉スペクトラム症の支援現場の実際」をテーマに、特定医療法人さっぽろ悠心の郷ときわ病院 ときわこども発達センターの館農幸恵医師と株式会社スペクトラムライフの桑野恵介代表から、それぞれお話をいただきました。館農医師からはESDM(Early Start Denver Model)の実践について、桑野代表からは早期療育・高機能群思春期支援・入所支援施設におけるチームアプローチ支援について、ビデオや写真を用いてわかりやすくご紹介いただき、医療・福祉の現場における実際の取り組みについて学ぶことができました。

7月21日午前の部は、中原睦美鹿児島大学大学院臨床心理学研究科教授から「コラージュ療法の理論と実践-コラージュ・ボックス法を中心に-」についてご講義いただきました。今回は、事務局が用意したパーツを使って、受講生一人ひとりがコラージュ制作を体験しました。理論や具体的な手続きを学ぶことに加えて、表現による癒しや気づき、楽しさなど様々な感覚を味わう充実した時間となりました。
午後の部は、松田修上智大学総合人間科学部心理学科教授から「知能検査・認知機能検査によるアセスメント」についてお話いただきました。Wechsler知能検査や認知症・軽度認知障害の評価で用いる認知機能検査について、検査の理論的背景から実施上の留意点に至るまで詳細に解説いただきました。検査者の立場や検査報告を活用して支援をする立場など、受講生それぞれの立場から、これまでの臨床を振り返り新たな学びを得る機会となりました。

受講生の感想

(金生先生の講義)特に初回面接から治療・支援につながっていくまでの基本姿勢、何を整理して検討していくのかが具体的に示されていて大変分かりやすかったです。また、チック症をしっかりと学んだことはなかったのですが、当事者の方の映像、特徴や発達障害との関連を知ることができ、チックがコントロール出来ないこと、コントロールしようとして非常に疲れるということをしっかりと念頭におく必要性を改めて感じました。

(館農先生の)ESDMの関わり合いのビデオを長時間拝見することができ、後にチェックリストを拝見するとそのコミュニケーションの一瞬一瞬に配慮が詰まっていることを感じました。お子さん一人ひとりに応じて遊びの計画を練る、地道な作業であることを感じましたが、超早期介入の意義を感じることのできる事例でした。桑野先生は、TICPOCの、まさにOrganizational Changeの核心に迫るような内容で、たいへん励まされました。個々の関わり合いの中での工夫、頭に入れたいと思います。

(中原先生の講義)ボックス法では初めてやりました。これまではやる人の自己への気付き、癒しの経験になると思っていたコラージュですが、セラピストとクライエントの対話、関係の補助材になりそうな感覚が初めてで今後のコラージュも楽しみです。

(松田先生の講義)今日のような基礎的なお話からもう一度聞き直すことができるのは大変ありがたく思いました。普段わかっているつもりでも,全く勘違いしていたことや、新たに知り得た事実もあり、今後、今回のような標準化に携わっている先生方からのお話は積極的に聞かなければならないと痛感しました。

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター
C-2 地域連携型コース 6月活動報告

日時・場所
2019年6月15日(土)
東京大学医学部附属病院 中央診療棟7階 中会議室
2019年6月16日(日)
東京大学医学部附属病院 入院棟A 1階レセプションルーム
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-2 地域連携型コース 6月活動報告01
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-2 地域連携型コース 6月活動報告02
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-2 地域連携型コース 6月活動報告03
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-2 地域連携型コース 6月活動報告04

概要

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-2地域連携型コースの6月講義が開催されました。

6月15日午前の部は、「精神科病院の内側と外側からTICPOC(Trauma Informed Care、Co-Production、Organizational Change)について考える」をテーマに、受講生によるシンポジウムを行いました。6名の受講生の方々に、「精神科病院の現場から」「地域支援の現場から」、TICPOCのコンセプトや本コースが重点を置いている「地域連携」というテーマに対する課題と今後の可能性についてお話いただきました。
午後の部は、水流聡子東京大学大学院工学系研究科特任教授から「対人支援サービスの質の評価とPDCAサイクル」についてお話いただきました。業務プロセス可視化のワークや具体的なプロジェクトの紹介を通して、支援の質の評価や改善を行うための方法論について学ぶことができました。

6月16日午前の部は、三ツ井幸子22HEART CLUB副代表から「22q11.2欠失症候群-重複する障害を抱えた子どもとその家族の生活-」について、当事者家族の立場からお話いただきました。その後、支援者や東京大学22q研究チームスタッフを交えて全体討論を行いました。障害が重複していることで、支援やサービスの分類・制度との適合が困難な場合があることや、不安を抱えながらも家族がコーディネーター役割を担わざるを得ない状況について知り、当事者及びその家族にとって包括的な支援を得られる場や仕組みづくりについて考える貴重な機会となりました。
午後の部は、竹島正川崎市健康福祉局障害保健福祉部担当部長/精神保健福祉センター所長から「地域包括ケアシステムと精神保健-川崎市から考えること-」を演題に、「川崎市における精神保健福祉の現状と展望」「精神障害にも対応した地域包括ケアシステムについて」「いきるを支える-自殺予防のために私たちができること-」についてお話いただきました。調査研究及びそのデータから地域の実情と支援ニーズ、方法論を分析し、地域のストレングスを生かした精神保健サービスを展開していくことについて、具体的な実践を紹介いただきながら理解を深めることができました。

受講生の感想

PDCAサイクルについての講義と22q11.2欠失症候群についての講義を続けて聞けたことで、システム化していく視点と、その隙間に落ちていかないようにする視点が相補的であるべきだということが理解できました。

(受講生によるシンポジウムから)「内と外」のコンフリクトのような場面は、私が所属する現場だけで起きているものではなく、あらゆる関係性において起こり得ることなのだと、受講生の皆様の発表を伺って分かりました。

両日の講義を通して、安心できる関係、支援の継続性の必要性を強く感じましたし、カルチャーは変わるという水流先生のお言葉にも非常に励まされました。持続可能な支援にするために、みえる化してシステムとして整える必要があるのだと痛感しました。

この時間(三ツ井副代表の講義)を通じ、この症候群について限らず、医療者による解説だけではなく、ご本人やそのご家族から教えていただくことの重要性、必要性を感じました。

竹島先生の講義を聞いて、あらためてマクロな背景や、この枠組みを具体的にOrganizational Changeのためにどう用いることができるのかについて学びなおす必要があると感じました。

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター
C-1 職域架橋連携コース 5月活動報告

日時
2019年5月11日(土)
2019年5月12日(日)
場所
東京大学医学部附属病院 入院棟B 1階会議室
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーターC-2 地域連携型コース 4月活動報告01
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーターC-2 地域連携型コース 4月活動報告02
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーターC-2 地域連携型コース 4月活動報告03
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーターC-2 地域連携型コース 4月活動報告04

概要

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-1職域架橋連携型コースの5月講義が開催されました。
5月11日午前の部は、はじめに笠井清登東京大学大学院医学系研究科教授から「C-1コースのねらい」について、濱田純子心理士、太田和佐心理士から「C-1コースの学びに期待すること」をお話いただきました。
講義では、近藤伸介東京大学医学部附属病院特任講師から「精神科受診見立て・見極め 実践編/理論編」についてお話いただきました。精神医学的視点からの見立てや見極めのポイントについて、DVD等用いながら臨床に即したかたちで具体的なご説明をしていただくことで、新たな気づきを得るとともに普段の臨床の再確認をすることができました。
午後の部は、黒田美保名古屋学芸大学ヒューマンケア学部子どもケア学科教授から「自閉スペクトラム症のアセスメント」と題して、数あるアセスメントツールの中でも、とりわけ診断・評価において有用なADOS-2、ADI-Rを中心に、アセスメントから支援について幅広くお話いただきました。
1日目の講義終了後には、C-2同様、参加者同士の自己紹介、それぞれの立場で抱いている課題意識について話し合いを行い、交流を深めました。

5月12日午前の部は、金原明子精神保健福祉士から「なぜC-1コースで質的研究を学ぶのか」講義前イントロダクションをしていただき、能智正博東京大学大学院教育学研究科教授から「質的研究入門~データ分析のはじめの一歩~」についてお話いただきました。「データ分析のワーク」の時間では、実際にサンプルデータを分析してみることで、質的データを読む際のポイントや質的研究の基礎的な手続きについて学ぶことができました。
午後の部は、藤山直樹上智大学名誉教授から「精神分析という視点」についてお話いただきました。後半は、事前に受講生から募集した事例を用いて検討会を行い、どの理論的立場や技法に拠って臨床をしているかに関わらず、臨床の場で起こる出来事を捉える際に、精神分析の視点が役立つことを具体的に学ぶ機会となりました。

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター
C-2 地域連携型コース 4月活動報告

日時
2019年4月13日(土)
2019年4月14日(日)
場所
東京大学医学部附属病院 入院棟A 1階レセプションルーム
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーターC-2 地域連携型コース 4月活動報告01
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーターC-2 地域連携型コース 4月活動報告02
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーターC-2 地域連携型コース 4月活動報告03
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーターC-2 地域連携型コース 4月活動報告04
  • 養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーターC-2 地域連携型コース 4月活動報告05

概要

養成コースC 職域・地域架橋型コーディネーター C-2地域連携型コースの4月講義が開催されました。
4月13日午前の部は、笠井清登東京大学大学院医学系研究科教授から「TI-CP-OC事始め」として本プロジェクトの核となる概念について詳細な説明がありました。また、参加者同士の自己紹介、それぞれの立場で抱いている課題意識について話し合いを行いました。
午後の部は、熊倉陽介東京大学大学院医学系研究科精神保健学/国立精神・神経医療研究センター薬物依存研究部科研費研究員から、「医療者の内なるスティグマと医療トラウマ-回復の並行プロセスのはじまりとしてのハウジングファースト-」についてお話いただきました。その後、「Trauma-Informed Care」「Co-Production」「Organizational Change」「地域連携」「価値に基づく支援」の5つのグループに分かれ、課題の共有とプロジェクトの立案に向けてグループディスカッションを行いました。
4月14日午前の部は、綾屋紗月東京大学先端科学技術研究センター特任研究員から「自他の身体に関する知識と社会変革-当事者研究とソーシャル・マジョリティ研究-」、上岡陽江ダルク女性ハウス代表から「トラウマとスティグマ-依存症自助グループのあゆみと課題-」についてお話いただきました。その後、お二方から「当事者研究の歴史・理念・方法-ワークシートを使って-」についてお話いただきました。
午後の部では、実際に当事者研究ワークシートを用いて、参加者それぞれが「いま抱えている困りごと」について当事者研究を体験しました。また、熊谷晋一郎東京大学先端科学技術研究センター准教授からは「当事者研究と専門知-精神保健サービスの共同創造の方法論を目指して-」についてお話をいただきました。講師の先生方の体験と実践に基づいた貴重なお話から、スティグマとトラウマに関する多角的理解や当事者知と専門知を合わせて精神保健サービスを共同創造することの重要性及び実現に向けた課題について学びを深めることができました。

キックオフシンポジウム活動報告

日時
2019年1月27日(日) 13時~19時
場所
東京大学医学部附属病院 入院棟A15階大講義室

第一部講演

  1. 13:00-13:05
    ご挨拶
    宮園 浩平(東京大学大学院医学系研究科長)
  2. 13:05-13:20
    価値にもとづく支援とは何か:プロジェクト説明
    笠井 清登(東京大学大学院医学系研究科 教授)
    「動画はこちらからご覧ください」
  3. 13:20-13:50
    これからの心理職に求められる素養―
    ―科学者-実践家モデルの新たな展開を目指して
    能智 正博(東京大学大学院教育学研究科 教授)
  4. 13:50-14:20
    総合病院における多職種協働 心理職の立場から
    花村 温子(埼玉メディカルセンター 臨床心理士)

第二部講演

  1. 14:30-15:00
    支援と研究のコ・プロダクション―
    ―当事者研究という試み
    熊谷 晋一郎
    (東京大学先端科学技術研究センター 准教授) 
  2. 15:00-15:30
    リカバリーカレッジ――学びの場の共同創造・共同提供
    宮本 有紀(東京大学大学院医学系研究科 准教授)
  3. 15:30-16:00
    ピアサポートの力がもたらすもの
    ーリカバリーを現実のものへ
    佐々木 理恵(WRAPファシリテーター・ピアスタッフ)
  4. 特別講演
    16:10-17:00
    ケアする関係の作り方と心理支援の基本
    堀越 勝(国立精神・神経医療研究センター
    認知行動療法センター センター長)
  5. 特別企画
    17:15-19:00
    「みんなの学校」上映

概要

文部科学省課題解決型高度医療人材養成プログラム 東京大学 職域・地域架橋型価値に基づく支援者育成プロジェクトの立ち上げに際して、キックオフシンポジウムが開催されました。
はじめに宮園浩平東京大学大学院医学系研究科長よりご挨拶をいただき、次に笠井清登東京大学大学院医学系研究科教授から「価値にもとづく支援」と本プロジェクトについての詳細説明がありました。
第一部講演では、能智正博東京大学大学院教育学研究科教授から「これからの心理職に求められる素養」について、埼玉メディカルセンターの臨床心理士である花村温子先生からは心理職の立場から総合病院における多職種協働やチーム医療を実践する上で気をつけること等をお話をいただきました。
第二部講演では、熊谷晋一郎東京大学先端科学技術研究センター准教授からは「支援と研究のコ・プロダクション――当事者研究という試み」、宮本有紀東京大学大学院医学系研究科准教授からは「リカバリーカレッジ――学びの場の共同創造・共同提供」についてお話いただき、支援者に求められる基本の1つであるコ・プロダクションについての理解を深めました。またWRAPファシリテーター・ピアスタッフの佐々木理恵さんからは「ピアサポートの力がもたらすものーリカバリーを現実のものへ」と題したご自身の経験に基づいた貴重なお話をしていただきました。
特別講演では、堀越勝国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター センター長よりケアする関係の作り方や心理支援の基本と態度、解決法について学ぶことができました。各講演ともに活発な質疑応答等が行われ、ご参加された方々からの来年度4月より開始される各コースに対する期待や興味関心を窺い知ることができました。
最後に特別企画として「みんなの学校」が上映され、閉会となりました。

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